メルセデスベンツ/W205/Cクラス/エンジンマウント交換/ミッションマウンの交換
- no11baske
- 10月29日
- 読了時間: 3分

世田谷区 H様
メルセデスベンツ Cクラス C220d(W205)
停車中の振動が気になるとのことで、
・エンジンマウント交換
・ミッションマウント交換
でご依頼いただきました。

Dレンジに入れたときの振動がものすごいということだったのでマウント交換をおすすめし、作業のご依頼をいただきました。
■ エンジンマウントの役割とは?
エンジンマウントは、エンジン本体を車体に固定する“防振装置”のようなものです。ゴムと金属を組み合わせた構造になっており、エンジンから発生する振動や揺れを吸収し、室内に伝わらないようにしています。ベンツW205の場合、左右のエンジンマウントとミッションマウントの3点でエンジンとミッションを支えており、これらが正常に機能していることで、静粛で滑らかな走行フィーリングが保たれています。
今回はこの3点すべて交換いたしました。


右側はマフラーと、右ハンドルの場合ステアリングシャフトがあるため左側に比べて少し手間が多いです。


見比べると一目瞭然ですがマウントの真ん中部分の高さが外した部品と新品部品では大きく違います。
これは、マウントの内部のゴムが経年劣化によりつぶれたり等の理由です。
これによってエンジンの振動をマウントのゴム部分で吸収しきれなくなり、車体に伝わってしまうのが振動の原因です。


両側新品を取り付け、規定のトルクで締め付けます。

ミッションマウントも取り外します。

ミッションマウントの場合は中の上部の隙間が、古い部品の方が大きいのがわかると思います。
これもエンジンマウント同様ゴムが劣化しつぶれていくことによって隙間が大きくなります。

新品ミッションマウントを取り付け、こちらも規定トルクで締め付け。
■ 劣化のサインと交換の目安
エンジンマウントは消耗品です。一般的には7〜10万km前後で劣化が進み始め、走行距離や使用環境によってはそれより早く交換が必要になるケースもあります。特に渋滞の多い都市部でのストップ&ゴーが多い車や、エンジンの熱がこもりやすい環境ではゴムの劣化が早まります。
代表的な劣化症状としては、
アイドリング時の振動増加
発進・停止時のショック感
エンジンルームからの異音(ゴトッ、カタカタなど)
エンジン位置のズレによるホースや配線の張りなどが挙げられます。
特にW205では、振動の増加が比較的分かりやすく出る傾向があり、放置すると周辺部品への負担も増えてしまいます。
■ 劣化したまま放置すると…
エンジンマウントをそのままにしておくと、エンジンが必要以上に動いてしまい、排気系や冷却ホース、駆動系のジョイント部分に負担をかけます。最悪の場合、エンジンの位置ズレによってエアコンホースが破損したり、ミッションマウントのゴムがちぎれてしまうこともあります。静粛性や乗り心地だけでなく、機械的なトラブル防止という意味でも、早めの対応が大切です。
■ 最後に
W205のCクラスは、ボディ剛性が高く快適性に優れたモデルですが、その快適さを支えているのがこうした「見えない部分のコンディション」です。エンジンマウントの交換は、単なる振動対策にとどまらず、車全体の健康状態を維持する重要なメンテナンスです。
もし走行距離が10万km前後、または振動や異音が気になり始めたら、ぜひ一度点検、相談してみてください。早めの交換で、また新車のような静かなドライブフィールを取り戻すことができます。
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