メルセデスベンツ/Cクラス/W204/チェックランプ点灯/エアポンプ交換/セパレーター交換/二次エア異常
- GARAGENT ガレージェント
- 3月22日
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更新日:6月8日
メルセデス・ベンツ(W204)のエアポンプ交換
エンジンチェックランプの点灯は様々な原因が考えられますが、W204ではエアポンプの故障が原因となるケースが多く見られます。今回は、そのエアポンプについて詳しく解説し、交換が必要となる理由や放置するリスクについてお話しします。

エアポンプとは?
エアポンプ(セカンダリーエアポンプ)は、排気ガスのクリーン化を目的とした装置で、主にエンジン始動直後に作動します。
W204に搭載されているエアポンプは、冷間始動時に新鮮な空気を排気ポートへ送り込み、未燃焼ガスを効率的に燃焼させる役割を担っています。これにより、排気ガス中の有害物質(特に一酸化炭素や炭化水素)の排出量を削減する効果があります。

エアポンプ故障の主な症状
エアポンプが故障すると、以下のような症状が発生します。
エンジンチェックランプの点灯(P0410などのエラーコードが表示される)
冷間時のアイドリングが不安定
排気ガスの臭いが強くなる
エアポンプ作動音がしない、または異音がする
燃費の悪化
特にW204では、エンジン始動後しばらくしてからチェックランプが点灯するケースが多く、診断機でDTC(ダイアグノスティックトラブルコード)を確認すると「P0410(セカンダリーエアシステムの機能不良)」などが記録されていることがあります。

エアポンプが故障する原因
エアポンプの故障は経年劣化によるものが多いですが、いくつかの具体的な原因があります。
(1)モーターの焼き付き・内部破損
エアポンプは電動モーターで駆動されており、長年の使用により内部のブラシやベアリングが摩耗し、動作しなくなることがあります。
(2)水や湿気によるダメージ
エアポンプはエンジンルーム内に取り付けられていますが、湿気や水分が侵入すると内部の回路やモーターが腐食し、故障の原因になります。
(3)エアホースの破損・劣化
エアポンプが正常でも、エアホース(配管)が破損していると十分な空気が供給されず、エラーコードが発生することがあります。
(4)リレーやヒューズの不具合
エアポンプ本体が故障していなくても、制御するリレーやヒューズが切れているとポンプが作動せず、エンジンチェックランプが点灯します。

故障を放置するとどうなる?
エアポンプの不具合を放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
(1)車検に通らない
エアポンプは排ガス規制に関わる重要な部品であり、故障したままでは排気ガスの基準を満たせず、車検に通らないことがあります。
(2)燃費の悪化
エアポンプが適切に作動しないと、燃焼効率が低下し燃費が悪くなることがあります。
(3)エンジンの負荷が増加
エアポンプが正常に機能しないことで、排気系の圧力バランスが乱れ、エンジンの動作に影響を与えることがあります。
(4)排気ガスが臭くなる
未燃焼ガスが適切に処理されないため、排気ガスの臭いが強くなり、周囲の環境にも悪影響を及ぼします。


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