東京都八王子市からお越しのS様車両動き出し注意のチェックコントロールメッセージが点灯したとのことでご入庫いただきました 整備担当BMWマイスター野村

BMW MINI F56『車両動き出し注意』チェックコントロールメッセージ　シフトメカニズム内部スプリング交換

車両動き出し注意メッセージ

この機械式のシフトメカニズムですとBMWのX1や２シリーズ（アクティブツアラー・グランツアラー）もよく起こる症状です

このメッセージが出るとほぼシフトメカニズム内部のスプリングが破損しております

こうなると本来ディーラーなどではシフトメカニズム交換の見積もりを出され１８万円程の見積もりを出されてしまいます

実際はシフトメカニズム内部の小さなスプリングが破損しているだけなので当店ではディーラーの１/３程度で作業可能です

それでは作業をすすめていきます

まずはセンターコンソールを取り外しシフトメカニズムをむき出しにします

続いてシフトメカニズムをバラしていきます

やはりスプリングが破損して曲がっております

左が新品　右が外したスプリング

曲がって折れかけています

こちらが新品のスプリングに交換した写真です

このスプリングのためだけに１８万円は高すぎますね

BMW MINI F56のシフトメカニズムに潜む落とし穴──スプリング破損の実態と対処法

BMW MINI F56（第3世代のMINI、2014年以降登場）は、そのキビキビとした走行性能と独自のデザインで多くのファンを魅了しています。しかし、長く乗り続ける中で、意外なトラブルに遭遇することもあります。今回は、**F56系MINIで報告されている「シフトメカニズムのスプリング破損」**について、実際の症状、原因、修理方法、そして予防策まで詳しく解説していきます。

スプリングが破損する原因

では、なぜこのスプリングが破損するのでしょうか？

1. 金属疲労

多くの場合、長年の使用による金属疲労が原因です。頻繁なシフト操作やMT車特有の「ガチャガチャ感」を楽しむ走り方をしていると、スプリングにかかる負荷が蓄積し、やがて破断してしまうのです。

2. 部品設計上の弱点

一部では、スプリングの設計そのものに強度的な課題があるとも言われています。F56はエンジンやシャーシの刷新と同時にシフト機構も新設計となっており、前世代と比べてこの部分の耐久性がやや低い可能性があります。

3. 外的要因

極端な温度変化や、湿気、ゴミの侵入によって内部の動作が阻害されることも。稀ではありますが、これによりスプリングに余計なストレスがかかり破損する事例もあります。

DIYでの対応は可能か？

ある程度の整備知識がある方なら、DIYも不可能ではありません。ネット上にはF56のシフトメカニズム分解の動画や整備書が一部出回っています。

ただし、

• 内装の脱着が必要

• 限られたスペースでの作業

• 精密な組み付けが要求される

といった理由から、DIYでの作業はお勧め致しません。不安がある場合は、無理せず専門業者に依頼するのがベストです。

まとめ：楽しいMINIライフのために、定期点検を忘れずに

シフトメカニズムのスプリング破損──それは一見小さなトラブルに思えますが、ドライビングフィールや安全性に大きな影響を与える重大な要素でもあります。

F56をはじめとするMINIは、機械としての魅力が詰まったクルマです。だからこそ、こうしたメカ的な不具合に早く気づき、適切に対応することが、長く楽しくMINIと付き合っていくための秘訣です。

「ちょっと違和感があるな」と思ったら、それはMINIからのサインかもしれません。ぜひ、早めの点検とメンテナンスを心がけてください。

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