【メルセデス・ベンツ|GLA|X156】DCTオイルの交換及びコントロールユニットのアダプション|東京都I様
- no11baske
- 2 日前
- 読了時間: 4分

メルセデス・ベンツ GLA(X156)
ご依頼内容
メーターパネル内に赤文字でシフト関係の警告メッセージが点灯したとのことでご相談

こちらの警告メッセージはあくまで一例になります。
これのほかにも
「後退できません」や「シフトアップできません」など、トランスミッションに関する文言が赤文字で表示されたらDCTオイルの劣化を疑ってください。
また、この警告メッセージが表示されるとPギアから動かなくなったりDレンジにはなるけどシフトアップしなかったりと症状は出ます。
焦らずにご連絡いただければ適切なご案内ができるかと思います。

また、メルセデスのDCT搭載車(A,B,CLA,GLAなど)は今回のような症状、非常に多くのご相談をいただいております。
下記URLのブログで細かくご説明しておりますので興味のある方は下記ブログ内容も読んでみてください。
作業風景|DCTオイル交換

まずはオイルの排出。
ここ最近数台同じ作業した中では劣化が進んでおりました。

はずしたドレンボルトのマグネット部分で吸着した鉄粉。
こちらは特に異常なく、通常レベルの鉄粉の量でした。

DCTオイルの交換と同時に交換する部品たち
・ドレンボルト
・ドレンワッシャー
・内部オイルフィルター
・外部オイルフィルター
・オイルパンガスケット


オイルパンを取り外して中のオイルフィルターを交換。
左が外したオイルフィルター、右が新品オイルフィルターです。
このフィルターでも鉄粉がミッション内部に回ることを防いでいます。



こちらのDCTは上部に外部オイルフィルターもついているのでこちらも交換します。
左が外したオイルフィルター、右が新品オイルフィルターです。

取り外したオイルパン

オイルパン自体は再使用しますので清掃し、ガスケットは新品に交換します。

上記全てを交換し、逆の手順で組みつけ。

レベルゲージパイプから新品オイルを規定量注入。
これでDCTオイルの交換は終了です。
作業風景|DCTコントロールユニットのアダプション

DCTオイルの交換が終了したら最後にコントロールユニットのアダプションを行います。

無事完了です。
過去のブログにも記載していますがこのあとにアダプションの重要性を書いておきます。
■ DCTオイル交換だけでは不十分。アダプションが必要な理由
GLA(X156)のDCTは、内部のクラッチ・ギヤ・油圧システムすべてをコンピュータ(TCU:トランスミッションコントロールユニット)が制御しています。そのため、オイルの状態に応じてクラッチ圧や変速タイミングを学習し、最適化された制御を行っています。
つまり、DCTオイルを交換すると油圧のかかり方や内部抵抗が新品オイルの状態に変化します。しかし、TCUの学習データが古いオイルの状態のまま残っていると、車両側が新しいオイルの状態に適応できません。
▶ アダプションを行うことで得られるメリット
クラッチのつながりがスムーズになる
変速ショックの軽減
発進時のギクシャク感が解消
DCT特有の半クラ負担が減り、寿命が延びる
メーカー本来の変速フィーリングを回復
新品オイルの油圧特性に合わせて再学習を行うことで、DCT本来の性能を取り戻すことができます。
■ アダプションを行わない場合に起こりやすい症状
DCTオイル交換後にアダプションを行わないと、次のような症状が出ることがあります。
・変速ショックが強くなる
古い学習データのままクラッチを制御するため、つながり方にズレが発生します。
・発進時のもたつき・ジャダー
油圧のかかり具合とTCUの制御が合わず、ギクシャクした挙動になります。
・低速走行でガクガクする
特に街乗りで頻発するため、ストレスの大きい症状として表れやすいポイントです。
・クラッチの偏摩耗
制御が合わない状態で走行を続けることで、DCT内部の摩耗を早めてしまう可能性があります。
■ まとめ:DCTオイル交換後のアダプションは“セット作業”として必須
GLA(X156)のDCTを長く快適に使うためには、
・DCTオイル交換
・コントロールユニットのアダプション
この2つはセットで行うのが理想です。
アダプションを確実に行うことで、変速の質が大幅に改善し、DCTの寿命も延ばすことができます。
「DCTオイルは交換したのにフィーリングがいまいち…」という場合も、アダプションで改善するケースが多いため、整備時には必ずチェックしておきたいポイントです。

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