【メルセデス・ベンツ|Cクラス|W205】エアコン冷媒ガス漏れの為コンデンサ交換|東京都K様
- no11baske
- 12 分前
- 読了時間: 4分
【メルセデス・ベンツCクラス(W205)】エアコン冷媒ガス漏れでコンデンサ交換|真空引きの重要性も徹底解説

メルセデス・ベンツCクラス(W205)で多く見られるトラブルのひとつが、エアコンの冷えが弱くなる症状です。特に、エアコン冷媒ガス漏れが原因となるケースは非常に多く、その際に交換が必要となる部品がエアコンコンデンサです。
本記事では
W205に多いエアコンコンデンサのガス漏れ
交換作業のポイント
エアコンガス充填前に行う「真空引き」の重要性
について、プロの視点から詳しく解説します。
ご相談内容
エアコンが効かなくなり、ディーラーで点検してもらったところコンデンサから漏れていて交換必要と言われたけど高額なので安く修理できないか、とのご相談。

一度ご来店いただき点検してみると確かにコンデンサから漏れ跡が確認できました。
純正部品が約130,000円と高額でしたので社外部品お探しし、半額ほどのお値段でご用意させていただきました。
作業風景|エアコンコンデンサ交換


コンデンサは簡単に説明するとラジエーターとフロントバンパーの間に取り付けられているため、交換にはフロントバンパーを取り外す必要があります。

傷防止のためヘッドライトとフェンダーあたりを養生テープで保護します。

フロントバンパー取り外し

フロントバンパーがなくなるとコンデンサがむき出し丸見えになります。



上下それぞれにカバーがついているのでそれらを外し、高圧と低圧のエアコンガス配管をコンデンサから切り離し、下方向から抜き出すように取り外します。
写真左側が外したコンデンサ、右側が新品コンデンサです。

プレッシャーセンサーは再使用になりますので取り外して移植。
Oリングは新品に交換します。

新品コンデンサを車両に戻し、センサーのコネクタ、冷媒ガス配管をすべて戻し締め付けます。

上下カバー等、取り外しのために取り除いた部品たちを元に戻します。


すべて組んだら冷媒ガス充填の前に真空引きを行います。
漏れがある場合真空引きもうまくいかないので漏れのチェックも兼ねています。


真空引き後、規定量の冷媒ガス(134a)を充填します。
無事漏れもなくなり、エアコン効くようになりました。

■ メルセデス・ベンツCクラス(W205)に多いエアコンガス漏れの原因とは?
W205では、走行中の飛び石や外部からのダメージにより、ラジエーター前部にあるコンデンサが損傷し、冷媒ガスが漏れ出すことがあります。
ガス漏れが起きやすい理由
コンデンサが車両前方にむき出しであるため
細い冷媒パイプが振動の影響を受けやすい設計
経年劣化による腐食やシールの劣化
特に輸入車は国産車に比べてコンデンサが大型で、冷却性能に優れる反面、飛び石などの外的要因に弱い傾向があります。
■ ガス漏れによる症状の例
以下のような症状が出たら、コンデンサの故障を疑うべきです。
エアコンの効きが弱い、または全く冷えない
低圧側の冷媒圧力が異常に低い
コンデンサ周辺にオイルを含んだ汚れが付着している
ガスを補充しても短期間で冷えなくなる
ガスが抜けている状態でエアコンを使い続けると、コンプレッサーの焼き付きなど重大なトラブルにつながることもあります。
■ エアコンガス充填前に「真空引き」が必要な理由
エアコンコンデンサ交換後、冷媒ガスを充填する前に必ず行うのが真空引き(エバキュエーション)です。
真空引きは単なる準備作業ではなく、エアコンシステムの寿命を左右する非常に重要な工程です。
▼ 真空引きとは?
配管内部を真空状態にし
残留している空気
水分
不純物を完全に取り除く作業です。
▼ 真空引きを怠るとどうなる?
真空引きをせずガスを補充してしまうと…
・ コンプレッサーの故障を引き起こす
水分が混入すると冷媒と反応し、酸を発生させ内部を腐食します。
・ エアコンの冷却性能が低下する
空気が残っていると、圧力が正常に保てず、エアコンが十分に冷えません。
・ ガス漏れの再発につながる
配管内部に湿気が残ると、Oリング劣化が進み、再びガス漏れを起こします。
つまり真空引きは、「エアコンシステムを新品同様の状態に戻すための必須工程」なのです。
■ まとめ|W205のエアコンが冷えないと感じたら早めの点検を
メルセデス・ベンツCクラス(W205)でエアコンが冷えない場合、コンデンサの冷媒ガス漏れが非常に多い原因となります。
コンデンサは走行中の飛び石により損傷しやすい
ガス漏れを放置するとコンプレッサー故障の危険
交換後は「真空引き」が必須
真空引きを行うことで水分・空気を完全除去し、冷却性能を最大化できる
エアコンの効きが悪いと感じたら、早めに専門工場で点検・修理を行うことをおすすめします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
整備屋
〒194-0038
東京都町田市根岸2-16-13
Tel: 042-794-4425
Mail: info@seibiya-machida.com






コメント