東京都町田市からお越しのN様走行中コトコトと音がするという症状でご入庫いただきました 整備担当BMWマイスター野村
- GARAGENT ガレージェント
- 10月19日
- 読了時間: 10分
更新日:11月6日

BMW MINI R55 走行中段差などなどでコトコト音 エンジン・ミッションマウント/フロントショックアッパーマウント/スタビライザーブッシュ交換
走行テストを行うとフロント足回りから音を確認できました
下回り・足回りの点検をすると特にガタ付きなどはなく異音箇所の特定まではできませんでした
お客様と相談をしてコトコト音の出る可能性がある箇所を車両のリフレッシュも兼ねて作業を行うこととなりました


まずはスタビライザーのブッシュの交換


交換前


交換後
ブッシュはゴム製ですが交換したパーツはプラスチックのように硬くなり衝撃などを吸収できていない状態でした



続いてはエンジンとミッションのマウント交換


こちらがミッションマウント
ゴムがヘタってしまいステー部分とゴムの部分の隙間が小さくなっております

比較画像でこちらが古いパーツ

こちらが新しいパーツです
明らかに隙間が違います

こちらが上部のエンジンマウント 上;古いパーツ 下;新しいパーツ

こちらが下部のマウント 上;古いパーツ 下;新しいパーツ
どちらもゴムブッシュに劣化が見られます
作業後ロードテストを行い異音は改善されシャキッとした走りになりました
足回り作業後は必ずアライメントを実施しております
アライメントのみの作業でも承りますのでお気軽にお問い合わせください
【BMW・MINIの異音】放置は危険!原因・部位別の対処法と修理費用を徹底解説
BMW・MINIはその上質な走行性能と静粛性で知られていますが、長く乗っていると「カラカラ」「ギシギシ」「キュルキュル」といった異音が気になることがあります。特に輸入車であるBMWは、構造が精密で部品点数も多いため、どこから異音が出ているのか特定が難しいのが特徴です。
この記事では、BMW・MINIの異音の主な原因・部位別の症状・修理費用の目安を詳しく解説します。異音を放置すると重大な故障につながるケースもあるので、早期発見・早期対処がポイントです。
異音が出るのはどんなとき?
BMWの異音は、主に以下のようなシーンで発生します。
エンジン始動時
走行中の加速・減速時
段差を越えたとき
ハンドルを切ったとき
ブレーキやアクセル操作時
それぞれのシーンによって、発生部位と原因が異なります。では、具体的にどこから音が出ているのか、部位別に見ていきましょう。
【1】エンジンルームからの異音
● カラカラ・カタカタ音
この音がエンジン付近から聞こえる場合、タペット(バルブリフター)やチェーンテンショナーの摩耗が疑われます。特に走行距離が10万kmを超えたBMWでは、オイルの劣化や油圧低下によって金属音が出やすくなります。
原因の例:
エンジンオイルの量不足・劣化
タペットやテンショナーの摩耗
バルブタイミング機構(VANOS)の不良
● キュルキュル・キーキー音
これはベルト(ファンベルト・補機ベルト)やテンショナープーリーの劣化でよく発生します。冷間時(朝一のエンジン始動直後)に鳴ることが多いのも特徴です。
対処法:
ベルトの張りや亀裂を点検
テンショナーやアイドラプーリーを交換
【2】足回り・サスペンションからの異音
● ギシギシ・コトコト音
段差やカーブで「ギシギシ」「コトコト」と聞こえる場合、サスペンションブッシュの劣化が多いです。BMWは足回りの剛性が高い一方で、ブッシュ(ゴム製の緩衝部品)が摩耗しやすい傾向にあります。
原因の例:
ロアアームやスタビリンクのブッシュ劣化
ショックアブソーバーのオイル漏れ
スタビライザーの取り付け部の緩み
● ゴトン・ゴンッという衝撃音
大きめの段差で「ゴトン」と響く場合、ショックアブソーバーのマウントやアッパーマウントの劣化が考えられます。特にF30型3シリーズやE60型5シリーズでは、このマウント部分が原因の異音がよく報告されています。
【3】ハンドル操作時の異音
● ギギギ・ウィーンという音
ハンドルを切ると異音がする場合は、パワーステアリングポンプまたはラック&ピニオン内部の摩耗が疑われます。最近のBMWは電動パワステ化されていますが、オイル式の場合はオイル量不足も原因になります。
対処法:
パワステオイルの漏れチェック
ステアリングラックの点検・交換
【4】ブレーキ周りの異音
● キーキー・ガリガリ音
ブレーキを踏んだ時に高音が鳴る場合、ブレーキパッドの摩耗やローターの歪みが原因です。BMWはブレーキダストが多く、パッドが減るスピードも国産車より速い傾向があります。
軽度ならパッド交換で改善しますが、放置するとローターまで傷つき、修理費用が倍増します。
【5】室内・内装からの異音
● カタカタ・ビビリ音
内装パネルやダッシュボード付近から「カタカタ」音がする場合、樹脂パーツの緩みや気温変化による膨張収縮が原因です。BMWは静粛性が高いため、こうした小さな音でも目立ちやすいです。
対処法:
パネルの固定クリップを交換
防振テープを貼る
ディーラーで内装防音処理を依頼
【6】タイヤ・ホイールからの異音
● ゴーッ・ウーンという走行音
タイヤが路面と擦れる「ロードノイズ」が原因の場合もありますが、特定の速度域で周期的に「ゴーッ」と鳴る場合は、ホイールベアリング(ハブベアリング)の摩耗が疑われます。
特徴:
速度が上がるほど音が大きくなる
ハンドルを切ると音が変化する
異音を放置するとどうなる?
「ちょっと音がするだけだから大丈夫」と放置すると、次第に他の部品までダメージが広がることがあります。
エンジン内部の金属摩耗 → オーバーホールが必要
足回りのガタつき → タイヤ摩耗・走行安定性低下
ブレーキの異音放置 → 制動力低下・車検不合格
異音は車が発する「SOSサイン」です。特に金属音や衝撃音がする場合は即点検をおすすめします。
まとめ:早期発見でBMW・MINIを長く快適に
BMWの異音は、原因さえ特定できれば多くは修理可能です。放置せずに早めに対応すれば、大きな出費を防ぐことができます。
この記事のポイント:
異音は「どのタイミングで鳴るか」を記録しておくと診断がスムーズ
定期的なオイル・ベルト・ブッシュ点検で予防可能
DIYで直せる軽度なものもあるが、基本はプロ診断が安心
愛車からの「異音」は、あなたへのメッセージ。しっかり耳を傾けて、BMW本来の静粛性とドライビングプレジャーを取り戻しましょう。
【BMW MINI】異音診断の難しさとは?プロでも悩む“音”の正体を徹底解説
BMW MINIは、キビキビとした走りと独特のデザインで多くのファンを魅了するプレミアムコンパクトカーです。しかし、MINIオーナーの間でよく話題になるのが「異音」です。「走行中にカタカタ」「エンジンからキュルキュル」「段差でギシギシ」──。
一見どこにでもありそうなトラブルですが、MINIの異音診断は非常に難しいことで知られています。この記事では、なぜMINIの異音診断が難しいのか、その理由と対処法を詳しく解説します。
MINIに異音が多いのはなぜ?
まず前提として、MINIは高い走行性能と複雑な構造を持つ欧州車です。そのため、異音が出やすい条件がそろっています。
● 剛性が高く、振動が伝わりやすい
MINIはボディ剛性が非常に高く、コーナリング性能を重視した設計です。しかしその分、路面からの細かい振動やショックが車内に伝わりやすいという特徴もあります。特に足回りが固めの「クーパーS」や「JCW」では、段差通過時に内装がきしむ音がしやすくなります。
● 内装パーツの構造が複雑
MINIの室内はおしゃれで凝ったデザインですが、そのぶんパネルや樹脂パーツの接合部が多く、気温変化による膨張・収縮で“ビビリ音”が発生することがあります。
● BMW譲りの電子制御が多い
MINIはBMWと同じ電子制御システムを採用しています。センサーやモーター類が多いため、微細な作動音が「異音」と感じられることもあるのです。
異音診断が難しい理由
では、なぜプロの整備士でもMINIの異音診断は難しいのでしょうか?その理由を4つの視点から見ていきます。
【1】音の発生源が「共鳴」や「伝達」で変化する
異音の一番の難しさは、「音の出どころと実際の原因が一致しない」ことです。たとえば、前方から「コトコト」と音がしても、実際には後方のサスペンションが原因だったりします。MINIはボディがコンパクトで剛性が高いため、音が車体全体に共鳴して伝わるのです。
整備士が試乗しても、「確かに音はするが場所が特定できない」というケースが多発します。このため、実際には「何度かの来店」「同乗試乗」「録音による確認」などを繰り返して診断を行うことが多いのです。
【2】気温・湿度・走行状況で音が変わる
MINIの異音は季節や環境によって発生したり消えたりすることがあります。たとえば…
冬にだけギシギシ音がする → 樹脂部の収縮
雨の日だけキュルキュル鳴る → ベルトやプーリーの湿気
高速走行後にコトコト音が出る → サスペンションの熱膨張
このように、気候条件で音の出方が変わるため、工場内では再現できないことも多いのです。その結果、「症状再現せず」という診断で返されてしまうケースも珍しくありません。
【3】同じ音でも原因が複数ある
MINIの異音は、同じような音でも原因が全く異なることが多いです。
音の種類 | 主な原因候補 |
カタカタ | サスペンションブッシュ / スタビリンク / 内装パネル緩み |
ギシギシ | シートレール / ドアトリム / トランクヒンジ |
キュルキュル | ファンベルト / テンショナー / プーリー |
ゴトゴト | ストラットマウント / アームジョイント / ハブベアリング |
こうした「似た音・違う原因」が多いため、音を聞くだけでは判断できず、実際に部品を点検して初めて特定できるケースがほとんどです。
【4】MINI特有の構造が原因特定を難しくする
MINIは、BMWグループの車の中でも整備性が特殊な部類に入ります。たとえば、R系(R56など)やF系(F56など)では、
エンジンが横置きでスペースが狭い
サスペンション構造が複雑
内装パネルが一体化されていて分解が大変
といった特徴があります。異音の原因を探るために分解しようとすると、内装や外装を大きく取り外す必要があり、作業コストも時間もかかります。
現場での異音診断の実際
MINIのディーラーや専門ショップでは、異音診断に以下のような手順を取るのが一般的です。
オーナーへのヒアリング → どんな音が・どのタイミングで・どの場所から聞こえるかを詳細に聞く。
同乗試乗 → 整備士が一緒に走行し、実際に音を確認。
シャーシダイナモやリフトアップで再現テスト → 音の再現を試みる。
パーツの点検・仮交換 → サスペンションや内装を一部外して確認。
データ記録・原因特定 → 場合によっては複数日かけて検証することも。
異音診断は、単純な「交換で解決」ではなく、経験と勘がものを言う作業なのです。
よくある「誤診」パターン
MINIの異音でよくある誤診例としては以下のようなものがあります。
実はタイヤの摩耗パターンが原因だった
ドア内側のケーブルがパネルに当たっていた
リアシートのラッチ部が緩んでいた
トランク内の工具が走行中に動いていた
つまり、原因は必ずしも“機械的故障”とは限らないのです。こうした「意外な場所」から音がしていることが多く、プロでも判断を誤ることがあります。
オーナーができる異音対策・伝え方
異音診断をスムーズにするには、オーナー側の協力も大切です。以下のポイントを押さえておくと、原因特定が格段に早くなります。
✅ 異音が出るタイミングをメモする
発生時の速度や路面状況
ブレーキ・加速・ハンドル操作の有無
気温や天候
これらを記録しておくと、整備士が再現しやすくなります。
✅ スマホで録音・録画する
走行中に音を録音しておくと、現象を正確に伝えられます。特に再現が難しい「一定条件でしか鳴らない音」に効果的です。
✅ 無理に自己修理しない
異音の原因がサスペンションやステアリング系だった場合、安全に関わる部分なので、自己判断での修理は危険です。必ずプロに診てもらいましょう。
まとめ:MINIの異音は「難しい」けれど「直せる」
BMW MINIの異音は、確かに診断が難しいものが多いです。しかし、経験豊富な整備士による丁寧な点検と、オーナーの的確な情報提供があれば、必ず解決に近づくことができます。
MINIは精密なヨーロッパ車ゆえに、些細な音にも敏感な一面があります。その分、正しく整備すれば驚くほど静かで快適な走りを取り戻せるのも事実です。
「この音、気のせいかな?」と思ったら、早めに点検へ。あなたのMINIが再び本来の走りと静粛性を取り戻す第一歩になります。
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