BMW 1シリーズ/F20ヘッドカバーガスケット交換/オイル漏れ/Vanosエキゾーストソレノイドバルブ交換/ラムダセンサー交換/エンジン警告灯
- GARAGENT ガレージェント
- 2024年4月5日
- 読了時間: 8分
更新日:2024年4月12日

今回、オイル漏れの修理、エンジン警告灯の改善でご依頼を頂きました。
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担当整備士は BMWマイスター野村です

BMWにてテクニシャンとして在籍。野村はBMWマイスターという特別な資格を取得しています。BMW独自の資格で5段階にレベル分けされているもので、その最高レベルがBMWマイスターというものです。合格率はわずか4%という超難関の試験。BMWディーラーのわずか1割ほどしかおりません。多くの人がマイスターを取得するのに10年以上を費やしていますが、野村は6年で取得しています。BMWのことでしたらなんでもご相談ください。
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[作業内容]
⚫︎シリンダーヘッドカバーガスケット交換
⚫︎Vanosエキゾーストソレノイドバルブ交換
⚫︎ラムダセンサー交換
[シリンダーヘッドカバーとは]

BMW車のエンジンは、高速で効率的に動作するために多くの熱を発生します。シリンダーヘッドカバーは、エンジン上部に取り付けてありシリンダーヘッドとバルブトレーンを覆う部品です。
エンジン内部の潤滑油を保持し、冷却を助ける役割を果たします。また、シリンダーヘッドカバーはエンジンの外部からの汚れやダメージからも保護します。
[シリンダーヘッドカバーからオイル漏れ原因は?]

BMWのF20シリンダーヘッドカバーオイル漏れの原因はいくつかありますが、主なものには以下のようなものがあります。
1. ガスケットの劣化
シリンダーヘッドカバーとエンジン本体を接続するガスケットが劣化すると、オイル漏れが発生する可能性があります。ガスケットは高温や圧力にさらされるため、時間の経過とともに劣化してしまいます。
2.固定部の緩み
シリンダーヘッドカバーを固定するボルトが緩んでいる場合、オイル漏れが発生する可能性があります。
3.シリンダーヘッドカバーの損傷
シリンダーヘッドカバー自体が損傷している場合、クラックや穴からオイルが漏れることがあります。これは通常、エンジンの振動や外部の物体との衝突などによって引き起こされます。
[オイル漏れの兆候]

1.エンジンルーム内のオイルの臭い シリンダーヘッドカバーオイル漏れがある場合、エンジンルーム内にオイルの臭いが漂うことがあります。漏れたオイルがエンジンや排気システムと接触すると、その臭いが発生します。
2.エンジンカバー下部のオイルの溜まり エンジンカバーの下部やシリンダーヘッドカバー周辺にオイルの溜まりが見られる場合、シリンダーヘッドカバーオイル漏れの可能性が高いです。オイル漏れがあると、エンジン部品や周囲の表面にオイルが付着し、溜まることがあります。
3.エンジンオイルの減少 エンジンオイルの量が急速に減少する場合、シリンダーヘッドカバーオイル漏れが疑われます。エンジンオイルが漏れ出すと、エンジン内部の潤滑が不足し、オイルレベルが低下します。
[シリンダーヘッドカバーガスケット交換のメリット]

1 エンジンの保護 シリンダーヘッドカバーの交換は、エンジンの保護に不可欠です。古くなったり損傷したりしたシリンダーヘッドカバーは、適切な冷却や潤滑を妨げる可能性があります。交換することで、エンジンの寿命を延ばし、信頼性を高めることができます。
2 パフォーマンス向上 新しいシリンダーヘッドカバーは、エンジンの冷却効率を向上させるだけでなく、エンジンのパフォーマンスも向上させることができます。適切な冷却は、エンジンの効率的な動作に不可欠であり、シリンダーヘッドカバーの交換によってエンジンのパフォーマンスが向上することがあります。
[Vanosエキゾーストソレノイドバルブってなに?]

BMWのVANOSソレノイドバルブは、エンジンのバルブタイミングを制御するための重要な部品です。VANOS(Variable Nockenwellen Steuerung)は、BMWが開発した可変バルブタイミングシステムの名称であり、エンジンの出力特性や燃費を最適化するために設計されています。
[Vanosシステムの役割/交換メリット]

VANOSシステムは、エンジンの吸気および排気カムシャフトのタイミングを可変に制御することで、エンジンの効率を向上させます。これにより、低回転域から高回転域まで、エンジンのトルク特性やパワーバンドを最適化することが可能となります。VANOSシステムには、吸気側と排気側の両方にソレノイドバルブが搭載されており、それぞれが独立して制御されます。
エンジンの制御ユニット(ECU)からの制御信号に応じて開閉し、油圧を調整することでカムシャフトの位置を変化させます。具体的には、エンジンの回転数や負荷に応じて、VANOSソレノイドバルブが制御され、カムシャフトのタイミングが適切に調整されます。これにより、エンジンの出力特性が最適化され、トルクや燃費が向上します。
[ラムダセンサーとはなにか]

→今回交換したラムダセンサー画像
ラムダセンサー(O2センサー)は、エンジンの制御と排出ガスのクリーン化に重要な役割を果たしています。正確な空燃比の維持は、エンジンの効率性とパフォーマンスを最適化するだけでなく、排出ガス中の有害物質の削減にも貢献します。ラムダセンサーが正常に機能しない場合、エンジンの燃費が悪化したり、排出ガスが基準を満たさなくなる可能性があります。そのため、ラムダセンサーの適切な動作は、車両の環境への影響や運転の安全性に直接影響します。
[メーターに警告灯がついたらどうすればいいのか?]

まずは警告灯の種類を説明します。
⚫︎エンジン警告灯:エンジンの動作に関する問題が発生した場合に点灯します。
⚫︎オイル圧/レベル低下警告灯:エンジンのオイル圧が低下した場合に点灯します。オイルレベルが不足等でも点灯
⚫︎バッテリー警告灯:充電システムに問題がある場合に点灯します。
⚫︎ブレーキ警告灯:ブレーキ液が不足している、ブレーキの各部センサーの異常、ブレーキパッドが摩耗している可能性があります。
⚫︎ABS警告灯:ABSセンサーやABS制御ユニットに障害がある可能性があります
⚫︎SRSエアバッグ警告灯:エアバッグシステムに問題がある場合に点灯します。エアバッグのコンピュータ/センサーや配線に障害がある可能性があります。
⚫︎タイヤ空気圧警告灯:タイヤの空気圧が低下した場合に点灯します。タイヤがパンクしている可能性があります。
他メーカーにより異なる警告灯も御座います。
警告灯は、走行中に発生したりエンジンを掛けた際に発生したりとタイミングが分からない時がほとんどです。
パニックにならない様、まずは専門店へご連絡ください。
安心してお乗りいただけるようご対応致します。
[警告灯(チェックランプ)を放置するとどうなるか]
警告灯が点灯した場合、それを放置することは深刻なリスクを伴います。警告灯は、車両の異常や問題をドライバーに知らせる重要な手段です。これらの警告を無視すると、車両の安全性や信頼性に影響を与える可能性があります。以下では、車の警告灯を放置することのデメリットについて詳しく説明します。
安全性の低下: 警告灯が点灯するということは、車両のある部分に問題がある可能性が高いことを示しています。例えば、ブレーキシステムの警告灯が点灯している場合、ブレーキの効きが悪くなる可能性があります。放置すると、急停止時や緊急回避時に事故を引き起こすリスクが高まります。
故障の悪化: 警告灯が点灯した場合、その問題はしばしば小さなものから重大なものまでさまざまです。しかし、問題を放置すると、通常は修理が必要な大きな故障に発展する可能性があります。例えば、エンジンの警告灯が点灯している場合、エンジンの動作に影響を与える可能性があります。放置すると、エンジンの損傷や故障が進行し、修理コストが高額になる可能性があります。
燃費の低下: 警告灯が点灯すると、車両のパフォーマンスが低下する可能性があります。例えば、エンジンの警告灯が点灯している場合、エンジンの効率が悪くなり、燃費が低下することがあります。放置すると、燃料の無駄遣いが続き、燃料費が増加する可能性があります。
法的な問題: 警告灯が点灯している状態で車を運転することは、法的な規制に違反する可能性があります。特に、安全関連の警告灯が点灯している場合、道路交通法に違反することになります。放置すると、罰金や運転免許の取り消しのような法的な制裁を受ける可能性があります。
以上のように、車の警告灯を放置することは大きなデメリットをもたらす可能性があります。安全性や信頼性、経済性を考慮すると、警告灯が点灯した場合には速やかに整備工場で点検し修理することが重要です。
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