Mercedes-Benz/メルセデスベンツ/S550クーペ/C217/左フロント付近異音/ハブベアリング交換/ホイールアライメント/走行中うなり音
- GARAGENT ガレージェント
- 2024年6月20日
- 読了時間: 7分

この度は、走行中(50km/h~100km/h)の足回り異音点検・ハブベアリング交換のご依頼を頂きました。
有難う御座います。
担当整備士は
メルセデス・ベンツ YANASE出身 大畠です。
![Mercedes-Benzメルセデス・ベンツ/E43AMG[W213]ステーションワゴン/パナメリカーナグリル/E53仕様リアディフューザー・4本出しマフラーカッターへ交換/部品持ち込み交換/東京都](https://static.wixstatic.com/media/935923_d4f5af5d7c6244b9b283ed33273a4a46~mv2.png/v1/fill/w_980,h_735,al_c,q_90,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/935923_d4f5af5d7c6244b9b283ed33273a4a46~mv2.png)
YANASEにてベンツメカニックとして勤務後フロントアドバイザーとして在籍。大畠の強みはお客様に寄り添う心です。もちろん接客だけではありません。メルセデス・ベンツテクニシャンという資格も取得しています。お客様の車が常に最高のパフォーマンスを発揮できるようにベストな状態を維持するのがメンテナンステクニシャンの仕事。メルセデス・ベンツのことでしたら整備・修理・カスタムなんでもお任せください!

[C217 Sクーペ今回の作業記録]

まずは、作業箇所のタイヤホイールを外します。
その後、ハブボルトを緩めます。
以降ハブベアリング交換に必要な手順で進めていきます。

ブレーキパッド交換と同じ手順で進めていきます。
キャリパー固定ピンを抜き、固定ボルトを外します。

ディスクローターを取り外します。

ハブベアリングが見えました。
あとは、ドライブシャフトを抜き裏から固定ボルトを緩め外していきます。


外した後、手で回してみましたがやはりスピードが出てないとわからないですね。

【左:新品ハブベアリング 右:外したハブベアリング】

↑ドライブシャフトの当たりを確認しながら、ハブベアリング新品装着

固定ボルトトルク締め実施【印をつけます】
あとは逆手順で作業実施

フロントリア共にブレーキパッド残量ディスクの残量が少なかったため、次回交換項目でご案内させて頂きました。
パッド警告が点いたらパッドローター前後で交換ですね。

その後は、走行テストを実施しまして異音が出ていないか点検しました。
やはり原因は、左フロントハブベアリングでした。
これで改善です。

最後に、ホイールアライメントを実施し完了です。



ご納車後は、ご連絡を頂きまして改善されたとのことでとても嬉しかったです。
今後とも宜しくお願い致します。
[まずハブベアリングとはなに?]

Mercedes-Benzのハブベアリングは、車輪が回転する際の摩擦を減らし、円滑な回転運動を実現するための部品です。車両が走行する際には、車輪が路面と接触し、摩擦が発生します。この摩擦を減らすことで、車輪の回転抵抗が低減され、燃費の向上や運動性能の向上につながります。また、ハブベアリングは車輪にかかる負荷を支え、車両の安定性や走行安全性を確保する役割も担っています。
メルセデスベンツの車両においても、ハブベアリングは重要な役割を果たしています。メルセデスなどの高級車やスポーツカーは高い性能を持ち、高速走行やスポーツ走行時には車輪の回転が円滑であることが特に重要です。そのため、車両では高品質なハブベアリングが使用されており、耐久性や信頼性が確保されています。
ハブベアリングの劣化や故障は、車両の走行安全性や快適性に影響を与える恐れがあります。劣化したハブベアリングは、車輪の回転抵抗が増加し、燃費が悪化するだけでなく、車輪の不安定な振動や異音が発生することがあります。さらに、ハブベアリングが故障すると車輪がロックするなどの深刻なトラブルが発生する可能性もあります。そのため、ハブベアリングの定期的な点検や交換が重要です。
ハブベアリングの点検や交換は、一般的に専門の自動車整備工場やディーラーで行われます。点検時にはハブベアリングの状態を視覚的に確認するだけでなく、適切な機器を使用して回転抵抗や異音をチェックすることが重要です。また、ハブベアリングの交換は専門知識や経験が必要な作業であり、正確な取り扱いが求められます。
[走行中の異音とは?なぜ異音が出るのか?]
もちろんですが、走行中にホイール回転に従い音が発生します。
今回の異音は、50km/h~で症状がでてきました。
異音は、「ゴー」「ミューン」音と表現が難しいですが発生していました。
異音の確認には、設置状態でどこから発生しているか確認は難しいためリフトで車両を上げ空転点検をしていきます。
空転させることにより下廻りのデフとかの音なのかさまざまな箇所の点検が可能になります。
まず第一に考えられるのは、ハブベアリング自体の摩耗や損傷です。長時間の運転や過酷な環境条件下での走行が原因で、ベアリングの内部にあるボールや転がり部分が摩耗し、異音が発生することがあります。特に高速走行や急なコーナリングで異音が増すことが多いです。
ホイールが重いなどの負荷も考えられます。
[ハブベアリング交換の目安]
ハブベアリングの交換目安はどうなのか。
大体のメーカーが、5万km~10万kmくらいの間くらいが交換時期と言われていますが使用状況により変わってきます。
今回のケースですと、走行距離2万km台での症状発生ですのでなんともいえません。
ハブベアリングの交換時には、以下のようなサインに注意することも重要です:
異音やブレーキング時の振動: ハブベアリングの内部が摩耗していると、特にカーブを曲がったり、急ブレーキをかけた際に異音や振動が増すことがあります。これはベアリングの摩耗が進んでいる兆候です。
タイヤの不均衡な摩耗: ハブベアリングが劣化すると、車輪の摩耗が不均衡になることがあります。特定のタイヤが異常な摩耗を示す場合、ハブベアリングの不良が考えられます。
ABS警告灯の点灯: ハブベアリングに問題があると、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の警告灯が点灯する場合があります。これはベアリングの回転速度センサーに問題があることを示す可能性があります。
燃費の低下: ハブベアリングの不良によって車輪の回転抵抗が増加し、燃費が低下することがあります。特に高速走行時にはその影響が顕著です。
これらのサインが現れた場合、すみやかに専門の整備士に相談し、必要に応じてハブベアリングの交換を検討することが重要です。適切なタイミングでの交換が、車両の安全性と長寿命を保つために不可欠です。
[定期整備にホイールアライメント]
定期的なメンテナンスでホイールアライメントやりましょう!!!
ー整備屋 ホイールアライメント AUTEL[IA900WA]ー

弊社ではホイールアライメントも作業可能で御座います。
・車の走行距離が数万kmを超えてきてコンディションを知りたい時
・事故を起こした時
・サスペンションの脱着を行った時
・車高を調整した時
・タイヤ交換時に偏摩耗が見受けられた時
・足回りの部品交換やカスタムをした時etc...
*特に足廻りの整備や事故をしたときは、本来のアライメントから大きく狂ってしまうタイミングですので注意が必要です。
●ホイールアライメント調整によるメリット●
①運転安定性や燃費にも直接影響
②タイヤの寿命を延ばし、ハンドリングや乗り心地の向上
③車両のメンテナンスコストも削減されます。
以上の事から、車両には決まったアライメントデータがあり確実に調整していきます。
×ホイールアライメント調整をしないとどんなデメリットがあるか×
①タイヤの偏摩耗を引き起こします。これは、タイヤの寿命を短くし、交換の時期を早めてしまいます。
②タイヤのグリップ力が低下し、ブレーキングやコーナリング時の制御が難しくなる。
③車輪が適切に向いていないため、車両が不必要な抵抗を受けることにより、燃費が低下
④サスペンションやステアリングシステムに過度の負荷がかかり、これらの部品の摩耗や故障を早める可能性があります。
デメリットを見ますと、アライメントをせずにいる車両に掛かるメンテナンスコストが増加される事が多いに考えられます。
ご愛車の走行に違和感を感じるなど、アライメントにご興味のある方は是非、ご相談ください。
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輸入車整備専門店・整備屋
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東京都町田市根岸2-16-13
TEL: 042-794-4425
Email: info@seibiya-machida.com
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