【メルセデス・ベンツ|GL550|X166】クーラント漏れの為クーラントパイプ交換|東京都町田市N様
- no11baske
- 11月21日
- 読了時間: 3分

メルセデス・ベンツ GL550(X166)
ご相談内容
冷却水の警告灯が点灯した。
補充しても2週間ほどで減ってまた警告灯が点灯する。
とのことでした。

クーラント(冷却水)の漏れ箇所点検
クーラント漏れを修理するにあたりまずはどこから漏れているのか特定しないことには始まりません。
クーラントはエンジンを冷却するためにあるので、いたるところにホースがまわっています。
リフトアップして下から確認するとエンジン前側ではなく後ろ側(ミッションとエンジンの間くらい)の上の方からぽたぽたと漏れた跡を発見しました。
これによりよく漏れる箇所から判断すると
・ウォーターポンプ、サーモスタットはエンジン前側なので可能性が低い
・エンジン後ろ側かつ上の方から漏れ跡がある
・ヒーターバルブ付近が怪しい
というところまで絞り込めます。

車を下げ、今度は上から点検。
ヒーターバルブ付近を点検するためにまわりのカバー類を外します。


点検の結果指で指しているパイプからの漏れがありました。

写真だとわかりづらいですが、水を足して加圧テストをするとこのように水がぴゅーっと漏れてきています。

もう一か所がこちら。
クーラントサブタンクへのリターンホースが劣化と腐食で折れてしまっていました。
こちらは漏れ跡があまりなく、気にもしていなかったのですが先ほどの部品の点検で加圧テストをした際にここからも漏れていて発覚しました。
作業風景紹介
後日部品が到着したので交換作業に入ります。


ホースバンドがアクセスしにくい場所にあるので作業スペースを確保するため周りのカバー類などをはずし、パイプを取り外します。
パイプの曲がりの個所から漏れていました。

すごくわかりづらいですが、外側からライトを当てて中を覗き込むと光が漏れてきています。
これほど少しの穴でも、エンジン始動中は圧がかかっているので漏れてきてしまいます。


新品部品を取り付け、ホースバンドを所定の位置で固定して交換終了です。

日数空けてリターンホースも届いたので交換していきます。




ホース本体と、朽ち果てて車両側に残ってしまっていたものを取り出します。



3箇所しっかりピンで固定できていることを確認しながら取り付け。

クーラントを補充し、エア抜きを行い交換作業終了です。
このあと最終の漏れチェックを行い問題なければすべて終了となります。
まとめ
最近の車両は今回のように「冷却水点検」というメッセージが出てくるものが多いです。
こういったメッセージがでてもすぐに整備工場に点検してもらえば大事になることも少ないです。
しかし、一昔前の車両などはこういったメッセージを表示させる機能がなかったりします。
その場合、定期的にクーラントの量を点検したり、水温計を注意して見ておくことで事前に気づくことができます。
クーラントの漏れに気づかず運転し続けていると最悪オーバーヒートしてしまい、エンジンストップ。
さらにはオーバーヒートの影響で不具合箇所が派生したりして修理費用が高くなってしまいます。
何事も早期発見が大切です。
些細なことでも気になったらお気軽にお問い合わせください。

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