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【徹底解説】メルセデス・ベンツCクラス(W205後期)のナビSSD化|必要性・メリット・注意点まとめ

  • no11baske
  • 21 時間前
  • 読了時間: 8分
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メルセデス・ベンツCクラス(W205後期)は、2018年のマイナーチェンジを経てインフォテインメントシステムが強化され、使い勝手が格段に向上したモデルです。しかし、年式が進むにつれてナビゲーションシステムの読み込み速度低下や不具合が増え、「SSD化は必要?」「どんなメリットがある?」という相談が非常に増えています。


本記事では、W205後期のナビSSD化の必要性・作業メリット・デメリット・注意点まで、プロの視点で詳しく解説します。「Cクラスのナビを快適にしたい」「動作が重くて困っている」という方にとって、必ず役立つ内容です。




ご依頼内容


今回はメルセデス・ベンツCクラス(W205後期)のナビSSD化のご依頼をいただきました。

実際の作業風景とともにナビHDDをSSDへ変更する必要性やメリットなど、完全保存版で解説いたします。


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作業風景|ナビユニットからの純正HDD取り出し


細かい解説の前に、実際SSD化の作業を写真とともに細かく説明していきます。

作業風景を知った後で、後述する解説内容を読んでいただく方が理解しやすいと思います。


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作業前の内装です。

ナビユニットにHDDが入っておりますが、ナビユニットにアクセスするためまずはナビディスプレイ下のセンターパネル(操作パネル)を取り外します。


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パネルを取り外すと見える、写真中央シルバーのCDデッキのようなものがナビユニットになります。


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ナビユニットからHDDをケースごと取り外します。

ケースにボルト4本で固定されているので外して、ケースからHDDを分離します。

取り出しはこれで完了です。





作業風景|HDDからSSDへデータコピー


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こちらのコピー機(デュプリケーター)を使用してHDD内のデータをSSDにコピーします。

W205後期はHDDにロックがかかっており、ロック解除のために車内で作業を行いますので延長ケーブルで電源を車両近くまで持ってきています。

(W205前期はロックがかかっていないのでHDDを外したら車両から離れての作業が可能です。)


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ロック解除のため写真のような形でコピー機、HDD、ナビユニットを接続します。


HDDには2つの端子があります。

わかりやすく言うと「電源用」と「ロック解除用」です。

コピー機に電源側の端子をつなぎ、ロック解除側の端子は車両につなぎます。


この状態でエンジンを始動し、ナビが通常通り立ち上がったらロック解除成功となります。

(割りばしを使っている理由は、接続端子がナビユニットの手が入らない奥底にあり接続が難しい為です。)


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HDDの電源は外部から取っているのでロック解除用と説明した方の配線をナビユニットから外し、コピー機に接続。

これでやっとコピーの準備ができたのでコピー開始です。


コピー元とコピー先の接続場所を間違わないよう要注意です。


今回使用しているコピー機は、

奥側の「A」と書いてある方がコピー元(HDD)

手前側の「B」と書いてある方がコピー先(SSD)

となっています。


使用する機械によって違いがありますので、ご自身で作業される方などは実際に使う機械の説明書通り接続してください。

万が一逆にしてしまうと空のデータがHDDに上書きされてしまい元に戻せなくなります。


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1時間半ほどでコピーが完了しました。




作業風景|SSD取り付けと作動確認


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コピーが完了したSSDをケースに取り付け、元あったようにナビユニットへ取り付けます。


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センターパネルも元に戻し、エンジンを始動。

ナビが無事立ち上がったらひとまずは一安心です。

このあとナビの機能を一通りチェック。


過去にあった or 聞いた不具合症状

・ナビが再起動を繰り返す

・音が出ない

・ETCを認識しない

・動作がカクつく

・音はするのに画面が真っ暗


などです。

こういった症状の時はコピー自体がうまくいっていなかったり、接続部分での接触不良、SSDの初期不良などが考えられます。

純正のHDDがデータマスターになっていますので、再度コピーを試してみてそれでもダメな場合はSSDを新しいものに変更してみるなどしてみてください。


作動に問題がなく再起動してしまう等の問題もありませんでしたので作業狩猟となります。


トータルでの所要時間はおおよそ2時間ほどでした。



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以下、SSD化に関する詳細を説明していきます。



1. W205後期のナビ事情|まずは標準仕様の特徴を理解する


W205後期モデル(2018~2021年)は、ナビゲーションシステムとして以下のユニットを搭載しています。

  • NTG5.5(COMANDシステム)

  • HDDベースのストレージ

  • 10.25インチワイドディスプレイ(上位グレード)


当時は高速処理で操作性に優れていましたが、HDD方式ゆえの物理的劣化が避けられないという弱点を持っています。


●HDDの課題

  • 年数とともに回転ディスクが劣化

  • 立ち上がりが遅くなる

  • 読み込みエラーが発生しやすい

  • ナビ更新時に時間がかかる


特に2025年現在では、後期モデルでも7年前後の経過となり、HDDの劣化によるトラブルが目立ち始めています。




2. ナビをSSD化する「必要性」は?


結論から言うと、W205後期におけるSSD化は非常に効果が高く、総合的におすすめと言えます。


▼SSD化が必要なケース

  • ナビの起動が遅い

  • 地図スクロールがカクつく

  • ルート検索が重い

  • HDD異音がする

  • ナビ更新が途中で止まる

  • ロングライフで車を使う予定がある


特に「最近ナビが遅い」と感じている場合は、HDDの劣化が始まっているサインです。




3. SSD化するメリット

ここでは、実際にSSD化した際に体感できるメリットを詳しく解説します。


① 起動速度が圧倒的に速くなる

SSDはHDDと比べて読み込み速度が数倍以上。W205後期のCOMANDシステムはもともと高性能ですが、SSD化すると…

  • 初回起動の待ち時間が短くなる

  • メニュー遷移が軽快になる

  • ナビ案内中の再読み込みが早い

など、操作性が新車レベルに復活するケースも多いです。


② ナビ操作や地図ズームがスムーズになる

劣化したHDDでは地図スクロールやズーム操作に遅れが生じがちですが、SSD化すると…

  • 地図の拡大・縮小がスムーズ

  • 3Dビューや複雑な描画も安定

  • 都市部のルート検索が早い

と、全体的なレスポンスが大幅に改善されます。


③ 故障リスクの低減(物理的な故障がほぼゼロ)

HDDは構造上、

  • 回転ディスクの摩耗

  • 衝撃によるクラッシュ

  • モーターの不具合

など、経年で必ず劣化します。

SSDは可動部がないため故障リスクが非常に低く、今後も長く車を使うオーナーにとっては大きな安心材料になります。


④ カーナビ更新が快適になる

SSD化により読み込み速度が上がることで、

  • 地図データの更新

  • ソフトウェアアップデート

  • メディア読み込み

が短時間で完了しやすくなります。


⑤ バッテリー消費の軽減・発熱の低下

SSDはHDDより消費電力が少なく、熱も発生しにくいため…

  • バッテリー負担が減る

  • ナビユニットが熱暴走しにくい

という副次的なメリットもあります。




4. W205後期ナビSSD化の注意点

メリットばかりではなく、注意すべきポイントも存在します。


① データ移行が必須|個人での作業は難易度が高い

SSD化を行う場合、単純にストレージを交換するだけではなく、

  • ナビデータ

  • マップデータ

  • COMANDシステム設定

などのデータを正確に移行する必要があります

メルセデスのナビシステムは特殊な構成のため、ショップや専門業者に依頼する方が安心です。


② 認証問題に注意(車両とのマッチング)

COMANDシステムは車両ごとにユニットが認識されているため、データを正しく移植しなければ、

  • ナビが立ち上がらない

  • マップが表示されない

  • 音声案内が機能しない

といったエラーが起こる可能性があります。


③ 保証の対象外となる可能性

メーカー純正の仕様変更となるため、場合によっては

  • ディーラー保証の対象外

  • 保証修理を受けられない

可能性があります。

保証期間が残っている車両は特に注意が必要です。


④ 作業には専門知識が必要

W205後期はダッシュボードの構造が複雑で、

  • モニター取り外し

  • COMANDユニットの引き抜き

  • ハーネスの干渉回避

など、ミスが起きると内装に傷がつく恐れがあります。

DIYの難易度は高めです。




5. SSD化のおすすめタイミングは?


次のような症状や状況がある場合、SSD化の効果が大きくなります。


●動作遅延を感じる

ズーム時やメニュー遷移の遅さが気になり始めたら初期症状。


●HDDからの異音

カリカリ、ジーという音は要注意。


●ナビデータ更新が失敗する

HDDの書き込みエラーが原因である場合も多いです。


●長く乗る予定がある

中古市場でも人気の高いW205は、今後も長期保有の価値が高いモデル。SSD化は車両価値を維持する点でも有利です。




6. SSD化にかかる費用の目安


費用はショップによって異なりますが、一般的には…

  • SSD本体:10,000〜20,000円前後

  • データ移行・作業費:30,000~50,000円

  • 合計:40,000〜70,000円程度

が相場です。


高品質SSDやバックアップ作成込みの場合はやや高額になることもあります。


今回ご紹介した案件での費用は税込44,000円でした。

使うSSDの種類やメーカーによって多少の前後はありますが、弊社ではおおよそ40,000~55,000円でのご案内が多いです。




7. SSD化を行わない場合のリスク


SSD化を行わず、劣化したHDDを使い続けると…

  • HDDクラッシュでナビが全く起動しなくなる

  • 地図更新が不可能になる

  • ナビユニット自体が故障

  • 修理代が高額(10万円超も)

  • 車の売却時の価値が下がる

など、多くのデメリットがあります。


特にHDDクラッシュ後は復旧できないケースもあるため、予防としてSSD化しておく方が結果的に安く済むことも多いです。

クラッシュしてしまった後の修理では70万円ほど費用が掛かったケースもあります。




まとめ|W205後期はSSD化でナビが劇的に快適に!


メルセデス・ベンツCクラス(W205後期)は、ナビがHDD方式であるがゆえに、年数が経過すると読込み遅延や動作不良が起きやすくなります。


SSD化することで…

  • 起動が早くなる

  • 地図スクロールが軽快に

  • 故障リスク低減

  • 車両価値の維持

  • 長く乗るための安心感

と、多くのメリットが得られます。


一方で、データ移行と認証が必要でDIY難易度が高い点には注意が必要です。

SSD化を検討している方は、実績のある専門店での施工が安心です。



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