【BMW F25 X3】左ヘッドライトバルブ点滅 東京都町田市H様

東京都町田市からお越しのH様

今回左ヘッドライトが点滅してしまう症状でご入庫

整備担当BMWマイスター野村

あまり見ない症状ですが左右のバルブを入れ替えたところ症状が移行したため今回キセノン（HID）バルブを交換

左のバルブは内部がかなり黒ずみ劣化していました

【BMW】キセノン（HID）ヘッドライトが不灯・点滅する原因とは？よくある故障と対処方法

BMWで多いトラブルのひとつがキセノン（HID）ヘッドライトの不灯・チカチカ点滅・片側だけ暗いといった症状。

この記事では、BMWのキセノンライトが不灯・点滅を起こす原因と専門工場での修理ポイントをわかりやすく解説します。

■ BMWのキセノン（HID）が不灯・点滅する主な原因

① HIDバルブの寿命（色ムラ・点滅）

キセノンバルブは消耗品で、徐々に光量低下 → ピンクに変色 → 点滅 → 最終的に不灯という流れで寿命を迎えます。

特に片側だけ色が変わって見える場合は、ほぼバルブ寿命のサインです。

② バラスト（安定器）の故障

BMWで最も多いのが バラスト故障。

症状としては

• 一度点くがすぐ消える

• 点滅して安定しない

• 片側だけ全く点かない

• 雨の日にだけ不灯が起こる

などがあります。

HIDバラストはライト下側やフェンダー内に配置されており、水の侵入や湿気で故障しやすい部位です。

③ イグナイター（点火装置）のトラブル

バルブに点火するための部品で、劣化すると点灯まで時間がかかる・点滅するなどの症状を引き起こします。

④ 配線の劣化や接触不良

BMWのライト裏は熱がこもりやすく、配線が硬化・ひび割れして接触不良を起こすケースもあります。

⑤ 水分侵入による結露・腐食

ヘッドライト内部に結露がある場合、HIDバラストやイグナイターが湿気によって腐食し、不灯・点滅トラブルを誘発します。

※特にE90/E91/E92/E93、F30系で多発する故障です。

■ 「不灯」「チカチカ点滅」が起きたときのチェックポイント

• 雨の日だけ消える → 水分の可能性大

• 片側だけピンク色になっている → バルブ寿命

• 片側だけ時々点かない → バラスト不良

• 点いたり消えたりを繰り返す → バラスト or イグナイター

• 点灯直後に消える → バラスト故障の典型

特にBMWのHIDはバルブが切れる前に点滅や点灯不良が出る のが特徴です。

■ HID不良を放置するとどうなる？

放置すると…

✔ ヘッドライトASSYごと交換（高額）

HIDバラストが内部一体型の場合、ライト本体ごと交換となり10万〜20万円以上 の費用になることも。

✔ 結露・腐食の進行

ライト内部に水分が入り、内部部品の電食が増えると複数部位が連鎖的に破損。

✔ 夜間走行の危険性

ヘッドライトが突然消えるのは非常に危険です。

■ 修理方法は故障箇所の特定がポイント

BMWのキセノン不灯修理はバルブ・バラスト・イグナイター・配線のどれが原因かを確実に切り分けることが重要。

専門工場では

• 左右入れ替えテスト

• 電圧チェック

• バラスト診断

• 結露の有無チェックなどを行い、正確な原因を調べます

■ 交換するなら左右同時交換がおすすめ

HIDバルブは左右同時交換が基本です。

片側だけ交換すると

• 色が違う

• 明るさが違う

• 寿命がズレて再故障

というケースが多いためです。

■ まとめ：BMWのHID不灯・点滅は早期修理がベスト

BMWのキセノン不灯・点滅は

• HIDバルブ

• バラスト

• イグナイター

• 配線

• 結露による腐食

これらの要因で発生し、早めの点検・修理で高額修理を回避できます。

特にバラスト故障は多く、点滅・不灯が出たら早めの診断がおすすめ。

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