神奈川県横須賀市からお越しのT様ヘッドライト内側の結露にてご入庫いただきました 整備担当BMWマイスター野村
- GARAGENT ガレージェント
- 10月21日
- 読了時間: 7分
更新日:11月6日

BMW F10 ヘッドライト結露 ヘッドライトコーキング・排気口増設処置神奈川県横須賀市からお越しのT様
ヘッドライト内側の結露にてご入庫いただきました


左側がこのように結露しておりライト警告灯も点灯してしまいウィンカーやスモールライトが点灯しない時があるとのことでした
実際にヘッドライトに結露がでるとヘッドライト内部のユニットが湿気によりダメージを受けてしまい処置が遅いとユニットや最悪ヘッドライト本体の交換が必要となりかなり高額な修理となります
今回はまずコーキングと排気口増設の処置をして様子を見ることとなりました

ヘッドライトを外すのにバンパーを外しますのでまずは傷がつかないようにマスキングテープで養生をしていきます

ヘッドライトを取り外して傾けるとこのように大量の水が出てきます
取り外した状態でエアブローなどでできる限り内部の水を排出しておきます

その後ヘッドライトハウジングとレンズの繋ぎ目にコーキング処置を施します
おそらくこのシーリンングが甘い為内部に水分が入ってしまいます

こちらがコーキング処置後の画像です
隙間にしっかりとコーキング処置を施しハウジング後部に排気口の穴を車種により2個〜3個程開けます
そうすることにより排気効率が上がり内部の水分を逃して結露を抑えます


こちらはヘッドライトのコネクターです
上が処置前 下が処置後
処置前は配線が上を向きそこからも洗車時の水や雨水が入ってしまう可能性があるので向きを変える処置も行います
今回はこのコネクター内部にも水が入っており清掃と接点修正を行ったところ正常にウィンカーなども点灯するようになりました
ヘッドライトやユニットが完全にダメになるとこの処置をしても改善しないので早めの処置が必要です
結露が片側だけでも両方結露する可能性があるので同時施工をお勧めしております
BMWのヘッドライトが結露する原因と対策|放置すると危険?修理費用も解説
BMWに乗っていて、「ヘッドライトの内側がくもっている」「ライトの中に水滴がついている」──そんな経験はありませんか?特に雨上がりや洗車後、朝晩の気温差が大きい季節になると、ヘッドライト内の“結露(くもり)”が目立つことがあります。
見た目の問題だけでなく、放置するとライト内部の劣化や電装系トラブルにもつながるため注意が必要です。今回は、BMWでよく見られる「ヘッドライトの結露」について、原因・対策・修理費用まで詳しく紹介します。
ヘッドライトの結露とは?
ヘッドライトの結露とは、レンズ内部に水滴が発生し、ライトの内側がくもって見える状態を指します。外側(レンズ表面)に水滴が付いているのとは違い、内部に湿気がこもって起こる現象です。
結露が発生すると、見た目が悪くなるだけでなく、ライトの明るさが落ちたり、LED・HIDユニットが故障したりすることもあります。特にBMWのように複雑なライト構造を持つ車種では、少しの湿気でも内部で曇りやすい傾向があります。
BMWのヘッドライトが結露しやすい理由
BMWに限らず、最近の欧州車はヘッドライトユニットが「密閉構造」ではなく「通気構造」になっています。これは、ライト内部と外気の圧力を調整するための設計で、完全密閉すると気圧差でレンズが歪んでしまうためです。
しかし、その“通気構造”が逆に湿気の原因となることもあります。BMWのライトが結露しやすい要因として、主に以下の点が挙げられます。
通気口(ベント)の構造上の問題BMWのライト後部には通気用のベントが設けられていますが、経年劣化や汚れの詰まりで正常に機能しなくなると、内部の湿気が抜けにくくなります。
ライトカバーや裏ブタのパッキン劣化長年の使用でゴムパッキンが硬化・変形し、わずかな隙間から湿気が侵入します。特にE90、F30、F10などでは定番の症状です。
洗車・高圧洗浄機の水圧による侵入高圧洗浄機をライトの隙間に直接当てると、ベントやパッキン部分から水が侵入しやすくなります。
事故やバンパー交換後の組み付け不良バンパー脱着やライト交換の際にシーリング不良があると、気密性が低下して結露が発生します。
よくある症状
ヘッドライトの結露にはいくつかのパターンがあります。それぞれの状態によって、原因や対処法も異なります。
ライト点灯後に一時的にくもるが、数時間で消える→ 軽度の結露。正常範囲内の現象です。特に湿度が高い時期によく見られます。
ライト内部の下部に水滴がたまる→ 湿気が溜まり続けている状態。ベントやパッキンの劣化が疑われます。
ライト内部に水が溜まっている→ 完全にシーリングが破損している可能性大。早急に修理が必要です。
片側だけ曇る・水滴が出る→ 左右で差がある場合、該当ライトの気密不良やベント詰まりの可能性が高いです。
結露を放置するとどうなる?
「そのうち乾くだろう」と放置していると、次のようなトラブルに発展することがあります。
リフレクター(反射板)の腐食・変色
LEDやHIDバラストのショート・点灯不良
ライト内部のカビ・くすみ発生
車検不適合(光量不足・光軸ズレ)
特にBMWのLEDヘッドライトは高価で、片側で20万円以上することも珍しくありません。軽い曇りの段階で対処すれば数千円〜数万円で済むものが、放置して水没すると一気に高額修理になってしまいます。
修理・対策方法
結露の原因に応じて、対処法は異なります。代表的な方法を紹介します。
① 通気口(ベント)の清掃
ライト裏側にあるベントを取り外し、内部のホコリや虫、汚れを清掃します。通気性が回復すれば、内部の湿気が抜けやすくなり、自然と結露が軽減することがあります。
② パッキン・裏ブタの交換
裏ブタや配線グロメットに使用されているゴムパッキンが劣化している場合は、新品交換します。BMW純正パーツなら1カ所あたり数千円で入手可能です。DIYでも対応可能ですが、ライト脱着が必要な場合は整備工場に依頼しましょう。
③ ライト内部の乾燥処理
軽度の結露なら、ライトを外さずにドライヤーやエアブローで乾燥させる方法もあります。ただし、熱をかけすぎるとレンズが変形するため注意が必要です。工場では専用乾燥機で内部を温風循環させる方法をとることもあります。
④ ライトユニットの再シーリング
内部に水が溜まっているほどの重症の場合は、ライトを分解し、シーリングを打ち直します。純正ではライト単体修理が難しいため、リビルドライトを利用する方法もあります。この場合、片側5〜10万円前後が目安です。
⑤ ヘッドライトユニット交換
LED・HIDモジュールが故障している場合や、内部腐食が進行している場合は交換になります。BMW純正ライトは高額で、片側で20〜30万円前後(工賃別)かかるケースもあります。
DIYでできる応急処置
一時的な曇りであれば、以下のような応急処置も可能です。
ヘッドライト裏のカバーを外して、乾燥剤(シリカゲル)を入れる
ドライヤーの温風をライト背面にあてて軽く乾燥
ガレージなど乾燥した環境でライト点灯して蒸発させる
ただし、これはあくまで一時的な対応です。再発を防ぐには、根本原因(通気口やパッキンの不良)を修理する必要があります。
予防策と日常ケア
結露を完全に防ぐことは難しいものの、次のような点を意識することで発生を最小限に抑えることができます。
洗車時にライトへ高圧水を直接当てない→ パッキンやベント部に水が入り込むのを防ぎます。
ライトカバーや裏ブタをしっかり装着する→ バルブ交換後にカバーを締め忘れるケースが意外と多いです。
ライト周辺の清掃をこまめに行う→ 泥やホコリがベントに詰まるのを防ぎます。
定期的にライト内の状態をチェック→ 曇りや水滴を早期に発見すれば、軽症のうちに対処できます。
ガレージ保管やボディカバーの使用→ 夜露や雨水による湿気の影響を減らすことができます。
まとめ
BMWのヘッドライト結露は、「よくあるトラブル」ではありますが、放置すると高額修理につながる厄介な症状です。軽度の曇りなら自然に消えることもありますが、繰り返すようならベント清掃やパッキン交換を早めに行うのが得策です。
また、BMWのライトは構造が複雑で、内部ユニットが高価なため、DIYよりも専門工場での点検・修理がおすすめです。「見た目がくもってるだけ」と油断せず、早めのケアで愛車のヘッドライトをクリアに保ちましょう。
夜間の安全性はもちろん、BMWらしいシャープな目元を維持するためにも、ライトのコンディションチェックを定期的に行うことをおすすめします。
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