Mercedes-Benz/メルセデスベンツ/W205/C220d/Cクラス/OM651/EGRバルブ交換/EGRパイプ清掃/インマニ清掃/スロットルボディ清掃/煤クリーン/DPF洗浄/EGRバルブ固着/EGRクーラー/煤溜まり/加速しない/エンジンチェックランプ点灯/1速から上がらない/EGR故障/DPF故障
- GARAGENT ガレージェント
- 2024年9月9日
- 読了時間: 9分
更新日:2024年9月11日

この度は、Mercedes-Benz/メルセデスベンツ/W205/C220d/Cクラス/OM651/EGRバルブ交換/EGRパイプ清掃/インマニ清掃/スロットルボディ清掃/煤クリーン/DPF洗浄/EGRバルブ固着/EGRクーラー/煤溜まり/加速しない/エンジンチェックランプ点灯/1速から上がらないのご依頼を頂きました。
有難う御座います。
担当整備士は
メルセデス・ベンツ YANASE出身 大畠です。

YANASEにてベンツメカニックとして勤務後フロントアドバイザーとして在籍。大畠の強みはお客様に寄り添う心です。もちろん接客だけではありません。メルセデス・ベンツテクニシャンという資格も取得しています。お客様の車が常に最高のパフォーマンスを発揮できるようにベストな状態を維持するのがメンテナンステクニシャンの仕事。メルセデス・ベンツのことでしたら整備・修理・カスタムなんでもお任せください!
[W205/C220dの今回のDPF・EGR作業]

今回はEGRの煤溜まり、固着の症状を改善していきます。
走行中に、突然ギヤが1速になりその後エンジンをON/OFFしない限り復帰しないという症状になります。
点検ご依頼を頂いた際に、走行テストをさせて頂き症状を再現し今回の交換作業及び分解清掃に至ります。
C220dでは、OM651エンジンを搭載しておりディーゼル特有の煤が溜まってしまうということが発生してしまいます。
原因には、
●DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)の煤による詰まり
●DPF差圧センサーの内部故障
●EGRバルブ故障/内部固着
●EGRパイプ煤の詰まり
などさまざまなことが発生します。
画像で作業記録を紹介します。

まずはクーラントを全量排出
EGRの作業では、EGRクーラーを取り外しますので排出が必要です。

上記画像から分かりますが、クーラント(冷却水)が黒くなっております。
時期的にも交換が必要です。

画像がぼけてしまっていますが、本来のクーラント(冷却水)の色はこのような綺麗な赤です。

上部エアホース外し、配線、燃料ホースをよけていきます。
かなり狭いので腕が太いと厄介です。
ホース・パイプ類は特に慎重に作業が必要です。

見ての通りホースが沢山で、ハーネスにも十分に気を付けます。
インマニ脱着は、取付けボルトがかなり隠れてますので上部部品は綺麗に外します。


外したEGRパイプの状態です。
これを見た瞬間やる気が爆上がりでした!!
正直なところ自己満足な整備になりますので、お客様の期待を忘れずとにかく全力で改善させます。

スロットルボディももの凄いです。






この煤は、柔らかそうに見えますがとても硬く清掃には時間が掛かります!

新品EGRバルブ

清掃工程を撮っておりませんでしたが、満足していただけるようとにかく至るところを外して清掃しました!

スロットルボディ清掃完了


中の穴は、外したとき煤で埋もれてましたね。


という感じで組上げをし、エンジン上下から作業しました。
とにかく腕が細ければといつも思います、、。

外した箇所のガスケットは、多くありますのですべて交換します。
クーラントも交換し、診断機を繋ぎリセット/入力実施。
走行テストは治ったかを確認するためとにかくその時間を確保します。

[メルセデスベンツディーゼル煤(スス)が溜まってしまう原因]

●エンジンの運転条件
ディーゼルエンジンは、低負荷や短距離走行では燃料が完全に燃焼しないことがあります。例えば、都市部での短い距離を頻繁に走る場合、エンジンは最適な温度に達せず、燃料が完全に燃焼しないため煤が生成されます。ディーゼルエンジンは高負荷での長距離走行時に最も効率的に働くため、頻繁な短距離走行は煤の蓄積を助長します。
●EGR(排気ガス再循環)システム
メルセデス・ベンツを含む現代のディーゼルエンジンは、排気ガス再循環(EGR)システムを搭載しています。このシステムは、燃焼温度を下げることでNOx排出量を抑える役割を果たしていますが、EGRシステムが正常に機能しないと、排気ガス中の未燃焼成分がエンジン内に戻り、煤の生成を助長します。EGRバルブや冷却器の故障、あるいは定期的な清掃不足が原因で、システムの効果が減少し、煤の蓄積が進むことがあります。
●ディーゼル粒子フィルター(DPF)の状態
ディーゼルエンジンには、ディーゼル粒子フィルター(DPF)が搭載されており、煤を捕集して排出する役割を担っています。DPFが詰まると、フィルターの効果が低下し、エンジン内部に煤が溜まりやすくなります。DPFが詰まる原因としては、フィルター自体の劣化、あるいは再生機能の不具合が挙げられます。DPFの再生は定期的に行う必要があり、再生プロセスが正常に行われないと、煤の蓄積が進行します。
●エンジンのメンテナンス
ディーゼルエンジンのメンテナンス状況も煤の蓄積に影響を与えます。エアフィルターや燃料フィルターの交換が適切に行われていないと、燃焼効率が低下し、結果的に煤の発生が増加します。また、定期的なオイル交換やエンジン内部の点検も重要であり、これらが不十分だと、エンジン内部に煤が溜まりやすくなります。
この原因は、通常走行でなってしまうことです。
この一つ一つを考えながら運転することも難しいですので、定期的な清掃、DPFの洗浄、エンジンオイル交換、燃料フィルタの交換、エアクリーナの交換を心がけるのが一番です。
[メルセデスベンツディーゼル煤(スス)が溜まるとどういった症状が出るのか]

1. エンジン出力の低下
EGRやDPFに煤が溜まると、エンジンのパフォーマンスが低下することがあります。EGRシステムが煤で詰まると、排気ガスがエンジン内に再循環されにくくなり、燃焼効率が悪化します。その結果、加速性能が低下し、エンジンの出力が減少することがあります。
DPFが詰まると、排気ガスの流れが制限され、エンジンの排気がスムーズに行えなくなります。このため、エンジンのパフォーマンスがさらに低下し、特に加速時に力不足を感じることがあります。
2. 燃費の悪化
EGRシステムが詰まると、燃焼効率が悪化し、燃料消費が増加することがあります。これにより、燃費が悪化し、運転コストが増加します。また、DPFが詰まると、エンジンが排気圧を上げようとするため、燃費がさらに悪化することがあります。
3. エンジン警告灯の点灯
EGRシステムやDPFに問題が発生すると、ダッシュボードにエンジン警告灯が点灯することがあります。これらの警告灯は、エンジンの排気ガス処理システムに異常があることを示しており、修理や点検が必要であることを知らせるものです。警告灯が点灯した場合は、すぐに点検を受けることが重要です。
4. 排気ガスのにおいと煙
DPFが詰まると、排気ガスの通過が妨げられるため、排気ガスのにおいや煙が目立つことがあります。特に、DPF再生中には、通常よりも多くの煙や匂いが発生することがあります。これにより、車両の周囲に不快なにおいや煙が広がることがあります。
5. アイドリング不調
EGRシステムが詰まると、エンジンのアイドリングが不安定になることがあります。アイドリング中にエンジンが不規則に回転する、またはエンジンが停止しそうになるといった症状が現れることがあります。これは、EGRバルブやその関連部品が正常に機能していないためです。
[ディーゼル煤(スス)の対策方法]

定期的なEGRシステムの点検と清掃
EGR(排気ガス再循環)システムは、排気ガス中のNOxを削減するための重要な部品ですが、煤が溜まるとその機能が低下します。定期的にEGRバルブや関連部品の点検と清掃を行うことで、煤の蓄積を防ぎ、システムの正常な機能を維持できます。
DPF(ディーゼル粒子フィルター)のメンテナンス
DPFは煤を捕集する役割を果たしており、定期的なメンテナンスが必要です。DPFが正常に機能するためには、定期的な再生が行われる必要があります。再生が不十分だと、DPFが詰まり、煤がエンジン内部に戻る可能性があります。DPFが詰まりやすい場合は、専門の整備士による点検とクリーニングを受けることが推奨されます。
適切な運転習慣を心がける
ディーゼルエンジンは長距離走行時に最も効率的に燃焼します。短距離の頻繁な運転や低負荷での走行は、燃焼効率が低くなる原因となり、煤が発生しやすくなります。可能な限り長距離走行を行うよう心がけ、エンジンを高温に保つことで、燃焼を効率的に行い、煤の発生を抑えられます。
エアフィルターと燃料フィルターの定期交換
エアフィルターや燃料フィルターが詰まると、エンジンの燃焼効率が低下し、煤が発生しやすくなります。これらのフィルターは定期的に交換し、エンジンに必要な空気や燃料が適切に供給されるようにすることが重要です。
オイル交換の実施
エンジンオイルは燃焼によって生成される煤やその他の汚れを除去する役割も持っています。オイル交換を定期的に行うことで、エンジン内部の汚れや煤の蓄積を防ぐことができます。
定期的なメンテナンスでホイールアライメントやりましょう!!!
ー整備屋 ホイールアライメント AUTEL[IA900WA]ー

弊社ではホイールアライメントも作業可能で御座います。
・車の走行距離が数万kmを超えてきてコンディションを知りたい時
・事故を起こした時
・サスペンションの脱着を行った時
・車高を調整した時
・タイヤ交換時に偏摩耗が見受けられた時
・足回りの部品交換やカスタムをした時etc...
*特に足廻りの整備や事故をしたときは、本来のアライメントから大きく狂ってしまうタイミングですので注意が必要です。

●ホイールアライメント調整によるメリット●
①運転安定性や燃費にも直接影響
②タイヤの寿命を延ばし、ハンドリングや乗り心地の向上
③車両のメンテナンスコストも削減されます。
以上の事から、車両には決まったアライメントデータがあり確実に調整していきます。

×ホイールアライメント調整をしないとどんなデメリットがあるか×
①タイヤの偏摩耗を引き起こします。これは、タイヤの寿命を短くし、交換の時期を早めてしまいます。
②タイヤのグリップ力が低下し、ブレーキングやコーナリング時の制御が難しくなる。
③車輪が適切に向いていないため、車両が不必要な抵抗を受けることにより、燃費が低下
④サスペンションやステアリングシステムに過度の負荷がかかり、これらの部品の摩耗や故障を早める可能性があります。
デメリットを見ますと、アライメントをせずにいる車両に掛かるメンテナンスコストが増加される事が多いに考えられます。
ご愛車の走行に違和感を感じるなど、アライメントにご興味のある方は是非、ご相談ください。
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輸入車整備専門店・整備屋
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東京都町田市根岸2-16-13
TEL: 042-794-4425
Email: info@seibiya-machida.com
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