メルセデス・ベンツ Eクーペ W238 ホイールアライメント調整/整備/AUTEL/東京都T様
- GARAGENT ガレージェント
- 2024年2月3日
- 読了時間: 8分
更新日:2024年6月22日


メルセデス・ベンツ Eクーペ W238 ホイールアライメント調整/整備/AUTEL/東京都T様
東京都からお越しいただきました。
ベンツ Eクーペ 整備のご依頼でホイールアライメント調整です。
今回は中古購入後のメンテナンスでご入庫いただきました。
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担当整備士は YANASE出身 大畠です

YANASEにてベンツメカニックとして勤務後フロントアドバイザーとして在籍。大畠の強みはお客様に寄り添う心です。もちろん接客だけではありません。メルセデス・ベンツテクニシャンという資格も取得しています。お客様の車が常に最高のパフォーマンスを発揮できるようにベストな状態を維持するのがメンテナンステクニシャンの仕事。メルセデス・ベンツのことでしたら整備・修理・カスタムなんでもお任せください!
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今回はホイールアライメント調整について詳しくご紹介していきます✨
〜目次〜
【ホイールアライメントとは?】

ここで言うアライメントは「ホイールアライメント」「四輪アライメント」とも言います。アライメントとは、地面に設置しているタイヤの整列具合を指します。一言で言うのならば『車の骨盤矯正』。タイヤ(サスペンション)がメーカーの定める規定の範囲内において、「内側・外側を向いている」「タイヤに角度がついている」など、こうした位置関係を総称してアライメントと呼びます。車が安定して真っ直ぐ走り、コーナーを曲がり、タイヤが偏摩耗しないためには、これらの角度を調整する「アライメントの調整」非常に重要です。
【ホイールアライメントにおける重要な3つの角度】
調整箇所は主に「トウ(トー)」「キャンバー」「キャスター」の3つ。それぞれに意味があるのでご紹介していきます。
トー角
トー角とは、車を上から見た時に前輪が直進方向に対してどのくらい角度を持っているかを表します。トーインとトーアウトの形があり、真っすぐ向いている場合は0度です。トーインとは、タイヤの前側(つま先=トー)が車体の中心に向かって角度を持っている状態を指し、トーアウトはその逆の状態を意味します。トー角を調整すると、車の直進安定性や旋回時の反応に影響する他、タイヤの摩耗や燃費にも関わります。ホイールアライメントの中でも、トー角は重要な作業です。
キャンバー角
キャンバー角とは、車を正面から見た時のタイヤの傾きを示すもので、ポジティブキャンバーとネガティブキャンバーの2種類があります。ポジティブキャンバーは、タイヤの上部が外側に向いている状態を指し、ネガティブキャンバーは逆に内側へ向いている状態のことです。これらのキャンバー角度が車の運動性能、特に旋回時のグリップ力に大きな影響を与えます。
キャスター角 キャスター角は、車のキングピンという操縦軸の傾きのことです。これは、車を横から見たときにキングピンがどの程度前方または後方に傾いているかを示します。キャスター角が進行方向に対して後方に傾いている場合プラスと表示され、前方に傾いている場合はマイナスと表示されます。多くの車種はプラスキャスターとなっていることがほとんどです。基本的にキャスター角を大きくすると直進性が向上します。
【ホイールアライメントが狂う原因】
それではどのような時にアライメント調整が必要になってくるのでしょうか?
・事故を起こした時
・サスペンションの脱着を行った時
・車高を調整した時
・タイヤ交換時に偏摩耗が見受けられた時
・足回りの部品交換やカスタムをした時etc...
特に足廻りの整備や事故をしたときは、本来のアライメントから大きく狂ってしまうタイミングですので注意が必要です。
【狂ったまま放置するとどうなる?】
アライメントが狂ったままだと以下のような症状が出始めます。
・車が真っ直ぐ走らない(左右どちらかに流れる)
・ハンドルセンターがズレる
・タイヤが偏摩耗する
・サイドスリップ量が規定値オーバーして車検に合格しない
また、アライメントがあまりにも大きく狂っている場合は、サスペンション類などの部品への負荷が大きくなって、部品の寿命が縮んだり、燃費が悪くなる要因のひとつになることもあります。
【アライメント調整って必要?】
アライメントは車の安全性だけでなく、快適な運転や燃費の向上にも寄与します。繊細で複雑なプロセスではありますが、専門知識と適切な機器の使用によって、自動車が最適な状態で道路を走ることができるようになります。したがって、定期的なアライメント点検と調整は、自動車所有者にとって重要なメンテナンスの一環となっています。
事故や足回りの部品交換をしていなくとも、大体10万キロもしくは3~5年ぐらいで点検をすることをお勧めします!
【ホイールアライメントの作業手順】
それでは実際にどのような手順で作業が行われていくのか見ていきましょう。
1.ご入庫
ご予約のお日にちに整備屋までお車をお持ち込みください!
2.お車の状態確認
現在の症状などをお伺いいたします!
お車全体も拝見して状態の確認をします。
3.アライメント測定
実際にアライメントテスターにて、現在のお車の状況を専用の機械にて測定し数値化していきます。

4輪全てのタイヤにターゲットと呼ばれる測定器具を装着します

車の正面にある高性能カメラでターゲットを認識することで、4輪全てのタイヤの角度を高精度で測定します

測定結果がこちら!
赤くなっているところは基準値よりズレており調整が必要な箇所です。
大きく狂っているようなことはありませんでしたが早速調整していきます。
4.アライメント調整
診断結果をもとに、トー角、キャンバー角、キャスター角の調整を行います。

まずは、調整する際にズレないようハンドルを直進位置でブレーキを踏んだままの状態になるように固定していきます。

リアのトー角に調整が必要とのことなのでやっていきます。

タイロッドエンドのナットでトー角を調整

調整すると赤い表示は無くなり、全て正常な角度となりました!
以上で、作業は終了です。
4.納車準備
作業が完了したらご納車の準備に入ります。

お預かりしたお車を洗車しピカピカに仕上げます✨
4.作業説明&ご納車
ご納車の際には測定結果をもとにしっかりと作業内容のご説明をいたします。
ご不明点など気になることはなんでも聞いてください!
【アライメント調整はDIYでできるのか?】
結論、できますがおすすめはしません!
なんといってもコスパの悪さ、成功率の低さです
【DIYと専門店の違い】
お車のメンテナンスを日頃からDIYでやられている方も多いと思います。ホイールアライメントもDIYでできないことはないです!そこで、DIYと専門店の違いを大きく3つに分けてご紹介します。
1.安全性
車の足回りを触る作業。一歩間違えると非常に大きな危険を伴います。正確な作業を行わないと走行中にハンドルが効かなくなったり、足回り部品の脱落、最悪の場合には人を巻き込む大きな事故に繋がりかねません。
2.作業時間
DIYで行うと多くの場合が1日〜数日を要します。プロにお任せいただければどのような車種でも3時間程度で作業可能です
3.費用
DIYでは簡易的に測定するための道具を揃えるのに数千円ほど。
専門店で行うと3万円前後。
費用では圧倒的にDIYが勝ちます!
ですが、DIYでアライメント調整された方の多くが最終的には専門店に相談にいらっしゃいます。乗り心地の違和感やちゃんとできているのか不安でいらっしゃる方も…コスパや安全性の面からも最初からプロにお任せいただくのが一番かと思います。
【作業時間と作業工賃】
作業時間:3時間ほど
作業工賃:¥33,000(税込)
作業中、無料で代車の貸し出しも可能でございます。
【まとめ】
今回はホイールアライメントについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?アライメントは見た目には分かりにくいものですが、ホイールアライメントがズレるとハンドリングに不具合が出たり、タイヤが偏摩耗を起こしたりします。ホイールアライメントは、縁石に強く乗り上げたときや足回りのパーツを交換したときなど、明らかな原因がなくても経年劣化によって少しずつズレていきます。定期的にアライメントを点検・調整し、ベストなセッティングで気持ちよく運転しましょう!
整備屋は
ディーラー出身者のみ在籍✨
ディーラーの技術を低価格でご提供!
車検、整備、修理、カスタム
などお気軽にご相談ください。
この度は整備屋へご愛車の
ベンツEクラスクーペの整備
(ホイールアライメント)
のご依頼をいただき
誠にありがとうございました。
今後ともご愛顧のほど
宜しくお願い致します。
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輸入車整備専門店・整備屋
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