MINI/R61/エンジンオイル漏れ修理

更新日：6月8日

MINIはその個性的なデザインと運転の楽しさで多くの人に愛されていますが、一部のオーナーが頭を悩ませるトラブルの一つにオイル漏れがあります。特に走行距離が増えるとともに発生する可能性が高く、適切な対応が求められます。

今回作業させていただいた内容は

・ヘッドカバーガスケット交換

・フィルターハウジングガスケット交換

の2点になります。

ガスケットやシールの劣化 エンジンのオイルパンやシリンダーヘッド周辺のガスケットやシールは、時間とともに劣化します。この劣化により密閉性が低下し、オイルが漏れ出すことがあります。
オイルフィルターの取り付け不良 オイル交換時にフィルターが適切に取り付けられていない場合、接合部分からオイルが漏れる可能性があります。
クランクシャフトシールの摩耗 クランクシャフトの前後にあるシールも、長期間の使用で摩耗することがあります。この部分の漏れは比較的修理が難しい場合があります。
パーツの締め付け不足または過剰 オイルパンのボルトやその他のエンジンパーツが適切に締め付けられていないと、漏れの原因となることがあります。また、過剰に締め付けることも問題です。

オイル漏れを早期に発見するためには、次のポイントに注意してください：

上記のような症状がある場合はご自身で判断せず一度お問い合わせください。

まず漏れ箇所を特定するために点検していきます。

写真でもわかる通りヘッドカバーの四隅からオイルが滲んでいます。

ヘッドカバーガスケットの劣化は、MINIのオイル漏れの中でも特に一般的な原因の一つです。この部分はエンジン上部に位置し、エンジンオイルの密閉を担っています。劣化が進むとオイルが漏れ出し、エンジンルーム内に汚れが広がることがあります。

交換手順

続いて車の下から確認するとフィルターハウジングの真下あたりからオイルが垂れてきてしまっています。

垂れたオイルがマフラーにも付着してしまっています。

漏れたオイルがマフラーの熱で焦げることにより、オイルが焦げた独特の臭いがします。

オイルフィルターハウジングガスケットも、MINIでオイル漏れが発生するポイントの一つです。このガスケットが劣化すると、フィルターハウジングとエンジンブロックの接合部分からオイルが漏れることがあります。

交換手順

エンジンを冷却 作業前にエンジンを十分に冷却させ、安全を確保します。
オイルフィルターハウジングの取り外し フィルターハウジングを固定しているボルトを取り外し、ハウジング全体を取り外します。この際、周辺のホースや配線に注意します。
古いガスケットの除去 劣化したガスケットを完全に除去し、接合面を清掃します。
新しいガスケットの取り付け 新しいガスケットをハウジングに取り付け、再度エンジンに取り付けます。ボルトは規定トルクで締め付けます。
動作確認 作業後、オイルを補充し、エンジンを始動して漏れが解消されたことを確認します。