【MINI R56】エンジン警告灯・マフラーから白煙・シリンダーヘッドオイル漏れ 神奈川県相模原市T様
- GARAGENT ガレージェント
- 2 日前
- 読了時間: 5分

神奈川県相模原市からお越しのT様
今回エンジン警告灯点灯・マフラーより白煙・シリンダーヘッドよりオイル漏れでご入庫
整備担当BMWマイスター野村

エンジン警告灯点灯
キャタ前のラムダ(O2)センサー不良にて購入店で交換したが再度同じ故障メモリーにて警告灯点灯

MINIのR5系の持病であるバルブステムシールの不良によるオイル下がりが原因でマフラーより白煙が出ており排気ガスの濃度がおかしくなり警告灯が点灯

エンジンをバラしていきます

シリンダーヘッドカバーを外し

カムシャフトなどを外していきます

こちらがカムシャフトの下に取り付けられているバルブです
このバルブステムシールを全て交換していきます

左;新品 右;旧品
このようにバルブの軸が通っている穴が広がってしまいシリンダー内にオイルが侵入して燃焼され白煙が出てしまいます

シリンダーヘッドよりオイルが漏れていましたので合わせて交換していきます

奥まっている箇所のため鏡を使用して確認

上;旧品 下;新品

作業後は白煙は出て来ずエンジン警告灯も点灯していません
【MINI・R5系】バルブステムシール不良によるオイル下がり––白煙・エンジン警告灯は要注意!
MINI(R56/R55/R57/R58/R59 など R5系)で多く相談されるトラブルがバルブステムシール不良によるオイル下がり。
アイドリングで白煙が出る
冷間始動時にモクモク白煙
エンジン警告灯が点灯
オイルが減るペースが早い
こうした症状は、MINI特有の ステムシール劣化 が原因である可能性が非常に高いです。
この記事では、MINI R5系で多発しているバルブステムシール不良について原因・症状・放置するとどうなるか・修理の重要性 をプロ目線で解説します。
■ バルブステムシールとは?
エンジン内部のバルブの軸(ステム)にオイルが入り込まないようにするゴム製シール。
役割はたった一つですが非常に重要で、
オイルが燃焼室に落ちないようにする
バルブの動きを適切に保つ
という、エンジンの健全性を守る縁の下の力持ちです。
MINI R5系はこの シールの劣化が非常に早い という特徴があります。
■ R5系に多い「バルブステムシール不良」の原因
① ゴム材質の耐熱性が弱い
MINIのR5系(N12/N14/N16エンジン)は熱にシビアで、シール部分が高温にさらされる時間が長く、硬化しやすい設計です。
② ターボ車(R56 Cooper S)はさらに高温に
ターボモデルはシールへの負荷が大きく、低走行でも劣化するケースが多数。
③ オイル管理が非常にシビア
MINIはオイル交換サイクルが長めに設定されているため、交換が遅れるほどステムシールへの負担が増加します。
■ バルブステムシール不良で起きる症状
✔ 冷間時の白煙(最も多い)
朝一番、エンジンスタート時にモクッ…と白煙が上がるこれは、止まっている間にバルブを通って燃焼室へ落ちたオイルが燃えているためです。
✔ アイドリングの白煙
信号待ち → 発進時に白煙が出る場合も典型的なステムシール劣化の症状。
✔ エンジンオイル量が減る
オイル上がり・下がりの進行により、500〜1000kmで大幅に減る ことも。
✔ エンジン警告灯(排ガス系)
オイルが燃えてO2センサーや触媒に悪影響を与え、
排気系エラー
触媒劣化
ミスファイアなどが発生し、エンジンチェックランプが点灯します
■ 放置するとどうなる?(危険度高め)
① 触媒コンバーターの焼損・詰まり
オイルが燃え続けると触媒内部にダメージが蓄積。触媒交換は非常に高額(10万円〜20万円)。
② O2センサーが故障
排ガス異常でセンサーが汚れ、誤作動 or 故障に。
③ エンジン内部のカーボン蓄積
ピストンリング・吸気側が真っ黒になり圧縮不良へ。
④ エンジン出力低下
白煙だけでなく、パワー不足・燃費悪化へつながります。
ステムシール不良は放置OKな症状ではなく、早めの対処で高額修理を回避できます。
■ ステムシール交換はなぜ重要?
交換には手間がかかる作業ですが、確実に症状が改善する代表的な修理です。
白煙が止まる
オイル消費量が正常に戻る
警告灯が消えるケース多数
排ガス状態が改善
触媒やセンサーの寿命が延びる
MINIを長く乗るための“根本治療”と言える内容です。
■ MINI R5系で白煙・オイル減りが出たら早めに相談を
特に以下の症状があれば要注意です:
✔ 朝の始動直後に白煙✔ 停車→発進時に白煙✔ オイル量警告が出る✔ エンジンチェックランプ点灯✔ マフラーから油っぽいにおい
これらは バルブステムシール不良の典型的なサイン。
早期対応で「触媒交換」「ターボ故障」といった高額修理を防ぐことができます。
■ まとめ:MINI R5系の白煙は“早期診断”が最もお得
MINI R5系は年式・走行距離に関係なくステムシール劣化が起きやすい構造です。
特に
R56 Cooper / One
R55 クラブマン
R57 コンバーチブル
R58/R59 Coupe/Roadsterなどで多発
白煙・オイル下がりが出たら、単なる老化ではなく定番トラブル と考え、専門工場での点検をおすすめします。
⚫─────────────────────────
🚘 SEIBIYA – 整備屋
Imported Car Service Garage / Since 2024
BMW・MINIをはじめ、輸入車の点検・修理・車検は確かな技術と誠実な整備で信頼を積み重ねる**「整備屋」**へ。
📍 〒194-0038東京都町田市根岸2-16-13
📞 Tel:042-794-4425✉️ Mail;info@seibiya-machida.com
🕐 営業時間: 9:00〜18:00🛠️ 定休日: 水曜日
💬 LINEでのご相談も歓迎!

Precision. Passion. Performance.SEIBIYA
⚫────────────────────────────────────────





コメント