MINI/F56/エンジンマウント交換/エンジン振動
- GARAGENT ガレージェント
- 7月9日
- 読了時間: 4分

今回は、MINI(F56)のエンジンマウント交換作業をご紹介いたします。
「最近エンジンの振動が車内に伝わってくる」
「発進時にゴツンとした衝撃がある」
「エンジンルームからガタガタと異音がする」
そんな症状が出ていたら、もしかするとエンジンマウントの劣化が原因かもしれません。
■ エンジンマウントの役割とは?
エンジンマウント(正式名称:エンジンマウントブラケット)は、車のエンジンと車体の間を支えるパーツです。ゴムと金属が一体となった構造で、エンジンの重みを支えると同時に、走行中に発生するエンジンの振動や衝撃を吸収する役目を果たしています。
エンジンは走行中、想像以上に振動や動きを発生させています。その動きを直接ボディに伝えてしまうと、車内が不快になり、同時に他の部品への負担も大きくなってしまいます。
エンジンマウントはこうした振動を吸収し、快適性と安全性を保つために欠かせない部品なのです。
■ MINI(F56)に多いエンジンマウントの劣化症状
F56型のMINIでは、走行距離が5万km〜8万kmを超えてくると、エンジンマウントの劣化が目立ち始めるケースが多く見られます。具体的には以下のような症状が現れることがあります。
アイドリング中の振動が車内に伝わってくる
発進時やシフトチェンジ時に「ゴツッ」とした衝撃がある
エンジン始動時や停止時に「ガタッ」という異音がする
エンジンルーム内でパーツ同士が干渉しているような音がする
これらの症状があると、エンジンマウントの劣化が疑われます。特にゴム部分が劣化してしまうと、衝撃吸収力が失われ、エンジンの揺れをそのまま車体に伝えてしまうのです。
■ 交換作業の流れ
バッテリー端子の取り外し 安全確保のためにバッテリーのマイナス端子を取り外します。
エンジンルームカバー類の取り外し エンジンマウントはエンジンの横にあるため、周囲のカバーや部品を一部取り外して作業スペースを確保します。
エンジン支持 エンジンマウントを取り外す際、エンジン本体が落ちてしまわないように、ジャッキなどで下からエンジンをしっかり支持します。
古いエンジンマウントの取り外し ボルトを慎重に外し、古くなったエンジンマウントを取り出します。取り外したマウントはゴム部分がひび割れており、内部でズレが生じていました。
新しいマウントの取り付け 新品のマウントを正確な位置に取り付け、規定トルクでボルトを締め付けていきます。
各部の組み戻しと最終確認 外したパーツを元に戻し、バッテリー端子を接続。エンジンを始動して異音や振動がないか確認を行います。






■ 交換後の変化
作業後、アイドリング時の振動はほとんど感じられなくなり、走行時もスムーズな加速フィールを取り戻しました。お客様にも「乗り心地が明らかに変わった」と喜んでいただきました。
エンジンマウントは消耗部品の一つですが、劣化が進行していても目視だけでは気づきにくい部分です。そのため、定期的な点検や試運転でのフィーリングチェックが非常に重要になります。
■ 最後に:不快な振動を感じたら早めの点検を
エンジンマウントの劣化は放置していると、振動が車体に伝わることで他の部品の破損につながる恐れもあります。MINIのようなコンパクトで高出力な車種では、マウントの役割は特に重要です。
最近MINIに乗っていて「なんだか振動が大きくなった気がする」「発進時に車体が揺れる」などの症状を感じている方は、ぜひ一度点検をご依頼ください。当店ではMINIをはじめとする輸入車の整備を専門に行っており、的確な診断と丁寧な作業でお応えいたします。
MINIの乗り味を損なわない、安心のメンテナンスを心がけております。皆様のご来店、心よりお待ちしております。
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