BMW/5シリーズ/F11/ヘッドライト結露、曇り/コーキング/排気口増設
- GARAGENT ガレージェント
- 3月24日
- 読了時間: 3分
更新日:6月8日
F11のヘッドライトは高性能なLEDやHIDを搭載しているものの、気温差や湿度の影響で内部に結露が発生しやすい構造になっています。結露は一時的なものなら自然に乾燥しますが、頻繁に発生すると視認性の低下や内部パーツの劣化につながることも。そこで今回は、ヘッドライトの排気口増設とコーキング施工による結露対策を実施したので、その経緯や効果についてご紹介します。

ヘッドライト結露の原因
ヘッドライト内の結露は、主に以下のような原因で発生します。
(1)温度変化による湿気の発生
ヘッドライト内部と外気の温度差が大きくなると、内部の湿気が水滴となり、レンズの内側に付着します。特に、雨の日や寒暖差の激しい季節に多く見られます。
(2)通気不足
ヘッドライトは密閉されているわけではなく、通気口(ベンチレーションホール)が設けられています。しかし、経年劣化でホースが詰まったり、通気が不十分な場合、湿気が内部に滞留しやすくなります。
(3)ヘッドライトのシール劣化
ヘッドライトの接合部にはシール材(コーキング)が使用されていますが、経年で劣化し、微細な隙間が生じることがあります。この隙間から水分が侵入し、結露を悪化させる原因となります。

結露対策としての排気口増設とコーキング
結露対策として、以下の2つの処置を施しました。
ヘッドライトの排気口増設(通気性向上)
ヘッドライトのコーキング(密閉性強化)
排気口増設 – ヘッドライト内部の通気性向上
ヘッドライト内部の湿気を排出するため、純正の通気口に加えて新たに排気口を増設しました。
【排気口増設のメリット】
内部の湿気を効率的に外部へ逃がすことができる。
ヘッドライト内の空気が循環しやすくなり、結露の発生を抑制できる。
ヘッドライトの通気性を確保することが、結露を防ぐための最も効果的な方法のひとつです。
コーキング施工 – ヘッドライトの密閉性を向上
ヘッドライトの継ぎ目部分や劣化したシール部分に、新たに耐久性の高いコーキング材を施しました。
【コーキング施工のメリット】
外部からの水分の侵入を防ぐ。
経年劣化による隙間を塞ぎ、密閉性を向上。
ヘッドライトの寿命を延ばす効果も期待できる。
特に、レンズとハウジングの接合部、既存のコーキングが劣化している部分にしっかりと施工することで、確実な防水対策が可能になります。


BMW 5シリーズ(F11)のヘッドライト結露は、多くのオーナーが直面する悩みのひとつです。
今回の 「排気口増設」 と 「コーキング施工」 は、結露を防ぐための効果的な対策となりました。特に、通気性の改善と密閉性の向上を両立 させることで、湿気の溜まりにくい環境を作ることができました。
結露が長期間続くと、ヘッドライト内部にカビが発生したり、光量低下による安全性の問題にもつながります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
整備屋
〒194-0038
東京都町田市根岸2-16-13
Tel: 042-794-4425
Mail: info@seibiya-machida.com

コメント