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メルセデスベンツ/Cクラス/W204/冷却水(クーラント)漏れ/サーモスタット交換

  • 執筆者の写真: GARAGENT ガレージェント
    GARAGENT ガレージェント
  • 3月11日
  • 読了時間: 4分

更新日:6月8日

メルセデス・ベンツ Cクラス(W204)

冷却水漏れのためサーモスタット交換をさせていただきました。



経年劣化により「冷却水漏れ」のトラブルが発生することがあります。その原因の一つとして挙げられるのが、サーモスタットの故障です。

本記事では、W204の冷却水漏れとサーモスタット交換の必要性について詳しく解説していきます。







冷却水漏れとは?


冷却水(クーラント)は、エンジンの温度を適切に保ち、オーバーヒートを防ぐ役割を持っています。冷却水漏れが発生すると、エンジンの冷却が十分に行えず、さまざまな不具合につながる可能性があります。


【冷却水漏れの主な症状】

  • エンジンの温度が上昇しやすくなる

  • メーターパネルに「冷却水不足」の警告灯が点灯する

  • ボンネットの下から甘い匂いがする(クーラントの成分による)

  • 駐車場の地面に緑色またはピンク色の液体が漏れている

  • ヒーターの効きが悪くなる


これらの症状が見られた場合、冷却系統の点検が必要です。






冷却水が漏れると、発見しやすいようこのように白く跡が残ります。
冷却水が漏れると、発見しやすいようこのように白く跡が残ります。



W204の冷却水漏れの原因


W204の冷却水漏れは、複数の原因によって引き起こされることがあります。主な原因を挙げてみましょう。


  1. サーモスタットハウジングの劣化

    • サーモスタットは、エンジンの温度を適切に管理するために開閉を行う部品ですが、そのハウジング(ケース部分)が経年劣化やヒートサイクルの影響でひび割れし、冷却水が漏れることがあります。

  2. ウォーターポンプの故障

    • ウォーターポンプは冷却水を循環させる役割を担っていますが、シール部分が劣化すると冷却水が漏れ出すことがあります。

  3. ラジエーターの損傷

    • ラジエーター自体にひび割れや腐食が発生すると、冷却水が少しずつ漏れることがあります。

  4. ホースやガスケットの劣化

    • 冷却水を通すホースやガスケットが劣化すると、接続部分から漏れが発生することがあります。


この中でも、サーモスタットの故障による冷却水漏れは非常に多いため、異常を感じたら早めの点検・交換を検討しましょう。







サーモスタットの役割と故障の影響


サーモスタットは、エンジン冷却水の流れを制御する重要な部品です。エンジンが冷えているときは冷却水の流れを抑え、適温になるとバルブを開いて冷却水を循環させます。

サーモスタットが故障すると、以下のような問題が発生します。


【サーモスタットが開かない場合】

  • 冷却水が循環せず、エンジンがオーバーヒートする。

  • 高温状態が続くことで、ヘッドガスケットがダメージを受ける可能性がある。

【サーモスタットが開きっぱなしの場合】

  • エンジンが適正な温度まで暖まらず、燃費が悪化する。

  • ヒーターの効きが悪くなり、寒い時期に車内が快適にならない。


このように、サーモスタットの不具合はエンジン性能や燃費、快適性に大きく影響を与えるため、早めの対応が必要です。





外したところ。パッキンの跡を清掃し、新品を取り付けます。
外したところ。パッキンの跡を清掃し、新品を取り付けます。


サーモスタットの交換時期


サーモスタットは、約5万km~10万kmごとに交換が推奨されます。ただし、以下のような症状が現れた場合は、早めの交換を検討した方が良いでしょう。


【交換のタイミングを示すサイン】

  • 水温計の指針が異常に高い or 低い

  • ヒーターの効きが悪くなる

  • エンジンのオーバーヒートが発生する

  • 冷却水が漏れている形跡がある


特に、オーバーヒートが発生するとエンジンに深刻なダメージを与えるため、異変を感じたら早めに点検することが重要です。




取り外したサーモスタット
取り外したサーモスタット


経年劣化、腐食により折れた個所から漏れが発生していました。
経年劣化、腐食により折れた個所から漏れが発生していました。



新品サーモスタット。社外部品で対応。
新品サーモスタット。社外部品で対応。


まとめ


メルセデス・ベンツ Cクラス(W204)の冷却水漏れは、サーモスタットの故障が原因で発生することが多く、放置するとエンジンのオーバーヒートにつながります。

サーモスタットが故障すると、冷却水が適切に循環せず、エンジンの温度管理ができなくなります。その結果、オーバーヒートや燃費悪化、ヒーターの効きの低下など、さまざまな問題が発生します。

推奨される交換時期は5万km~10万kmですが、水温計の異常や冷却水漏れの兆候が見られた場合は、早めに交換するのがベストです。








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